- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Fri, 24 Apr 2020 05:13:56 +0000
- To: MURATA Makoto <eb2m-mrt@asahi-net.or.jp>, public-i18n-japanese@w3.org
MURATA Makoto 様 小林敏です MURATA Makoto さん wrote > 遅くなってすみません。我ながらしつこいですが、 > 細かいコメントをします。 > > 行間注のところで、モノルビとグループルビについては > 言及されていますが、熟語ルビについては言及 > されていません。そして、行分割のことについては、 > 行間注と熟語るびに大きな差はないようにみえます。 > 行間注は熟語ルビとして扱えば、それで十分なので > しょうか? 行間注は,親文字も注文字列も分割可能位置ならどでも可能と考え られます.しかし,熟語ルビでは,個々の漢字のモノルビ的なまと まりのあるルビ文字列は,分割不可です.モノルビで分割不可とい っているので,熟語ルビには,特にふれなかった. > 「 ルビ文字が片仮名の場合は,単語 としてのまとまりがあり」 > と 親文字からのルビのはみ出しのところで書かれてますが、 > 平仮名のときは単語としてのまとまりは問題にならないの > でしょうか? 総体的にいえばということで,例外的な問題はあります.しかし, 片仮名のルビは,主に言葉の説明的なもの,これに対し,平仮名の ルビは漢字の読みを示すという違いがあります. 活版時代は,モノルビ,グループルビという分け方ではなく,平仮 名ルビ,片仮名ルビという言い方があり,その扱いも差があったの です.あそこに書いたように,出版社によっては,片仮名ルビは, 前後の仮名にも掛けないというルールがありした. ただし,熟語の場合も,まとまりは問題になり,まとまりとしてル ビを付けたい(逆にいうと,同じ熟語内であれば,漢字にもルビは 掛かってよいというルールがあったのです),ということはありま した.その強さに差があったということです. > グループルビのところで、親文字列かルビ文字列が > 空白文字を含む欧文のときは、字間ではなく語間を > あけるという処理があります。これを、電書協の > 調査のときリクエストした出版社もあります(英語 > 学習用の教材を出しているところだそうです)。この > 文書に、すべての場合を書く必要はないと思います > が、語間の調整については、この文書のスコープ外 > という注を入れるのはどうでしょう。 > > 村田 真 この問題は必ず出てくるので,何らかの方針を書かざるを得ないで しょう.ただし,ここでは例外をいわないという方針でしたので, 書かなかったのですが,書いてよいのであれば,注で語間を利用し て,長さをそろえる方法もあるが,そのそろえはどうするかは,私 は,よくわからにので,いえることは,“語間を調整して長さをそろ える方法もある”ということだけです.ただし,語間の調整は,一般 に限界を設けていますので,大きなアキになったらどうなるのか, という疑問はでます.実際問題として,たぶん語間の最大にアキに しても調整できないケースが多いのではないかな.というのは,語 間のあるルビ文字列は,親文字とルビ文字列も分量が多くなり,ア ンバランスになるケースが結構あるように思います. もうひとつの方法として,語間もあそこの本文で説明しているの で,それを削除し,語間のあるものを長さの調整に利用するかしな いかは適用範囲外とする.ただし,情報として,JIS X 4051では, 語間は調整に使わない方法を規定している,といってもよい. 私としては,後者の方法でいきたいと思っています. 以上,ご検討ください. ――――――――――――――――――――― 小林 敏(toshi) 2020年 4月24日 e-mail: binn@k.email.ne.jp ―――――――――――――――――――――
Received on Friday, 24 April 2020 05:13:56 UTC