Re: 全角の歴史

MURATA Makoto 様

 小林 敏 です.

  MURATA Makoto さんwrote

>大阪医科薬科大学での実験データから、文節の途中で改行すると前の行に戻って読むことが増えることは分かっています。

個人的な読書経験からは,それはあまり感じないのですが,……

ただ,編集者の中には,“泣き別れ”といって,単語が行末・行頭で割れるのは避けたいという発想は,過去にもありました.

> に引用した「漢語のように行頭、行末を強制的に揃えようとすれば、語は至るところでぶつ切り状態になってしまう。」は、現在の日本語組版の大きな欠点だと思います。木版や肉筆の伝統を蘇らせ、活版の模倣から離れて、この欠点を解消することがデジタルテキストの将来ではないかと期待しています。

矛盾をどう解決するかだと思いますが,漢文は,1字1字を意味を持っているので,どこで切ってもよい.日本語では,熟語になるので,そうもいかない.

言葉を単位にすると,行の調整処理は困難になる.それをやめて,行頭そろえになれば,いいが,行末から行頭からに行くのにちょっとやっかい.

今,あまりよい解決策ではないが,私が考えているのは,ラテン文字組版にならって,単語又は文節単位の分かち書きに,語間に欧文スペース(1つではやや狭いので2つかな?)を入れ,それで行の調整処理をしようというもの.だめかなあ?

そもそも分かち書きは,あまり評判はよくないし,……

Received on Monday, 9 October 2023 22:51:30 UTC