- From: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Date: Tue, 10 Oct 2023 08:57:28 +0900
- To: Makoto MURATA <eb2m-mrt@asahi-net.or.jp>
- Cc: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>, Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
> 2023/10/10 7:33、Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>のメール: > > MURATA Makoto 様 > > 小林 敏 です. > > MURATA Makoto さんwrote > >> 大阪医科薬科大学での実験データから、文節の途中で改行すると前の行に戻って読むことが増えることは分かっています。 > > 個人的な読書経験からは,それはあまり感じないのですが,…… 私も、これは一概に言えないのではないかという感想を持っています。自分で試してみたのですが、必ず文節で行末の折り返しをするようにすると、行末で一拍、読みにポーズが入ってしまうんですよ。 そもそも日本語は文節の区切りで読みのポーズを取ることがありますよね。詩などもそうで、その癖が抜けていない可能性。また日本語は後ろに側に否定など重要な文法要素が来ることも多いので、「自分で試してみた」「ことはない」なんて感じで前の行の最後で持っていた心の中のイメージがその次の行の先頭でひっくり返ってしまう、そんな要因かもしれません。または単なる慣れの問題かもしれませんが、慣れの問題は結構厄介です。こちらの方が良いと主張しても、そうだね!と言ってもらえないのですから。上のような研究結果があるとしたら、人による、測定の設定による、のかもしれませんね。 JLReq-d 自体でその方向に振るのは時期尚早に思いますが、アクセシビリティの節で一つの研究結果として紹介し、さらなる研究が望まれる、なんて言い方をするのはありかもしれませんね。 木田
Received on Monday, 9 October 2023 23:57:47 UTC