RE: BudouX – 日本語の行の折り返し自動化


> 日本語組版のラギット(行頭そろえ)では,以下の2つに分けて考えた方がよいかと思います.
A 一定の禁則文字を除外して,それ以外の2行にわたる分割位置は,どこでも可能とする.
B 語または文節を単位に2行にわたる分割位置を決める.(この方式はアクセシビリティの対応から,このような方法を選択できることが望ましいでしょう.)

小林さんが書かれているように、日本語でもラギッドで組むことを許容するのであれば(デフォルトであれ、そうでなくても)、このAとBの二通りがありえると思います。

ただし、Bは明示的にその改行位置の決定方法が指定された場合にのみ、オプションとして採用できるようにするのがが望ましいと考えます。その理由は、何も前提条件、所与の条件(例えば分かち書きとか、特定の目的からくる必要性)が存在しない場合には、禁則対象である等の一部の例外を除いて、日本語はどこでも改行可能だからです。既に読者とのあいだで共有されている、何ら特別な状況や条件がないときに、その暗黙の期待を裏切ると、恣意的に改行がなされていると誤解される可能性があるからです。

山本
アドビ

Received on Monday, 17 April 2023 05:54:25 UTC