- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Sat, 10 Dec 2022 12:38:06 +0900
- To: Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>, Koji Ishii <kojii@chromium.org>
- Cc: 泰夫 木田 <kida@mac.com>, public-i18n-japanese <public-i18n-japanese@w3.org>
山本 様 村上 様 小林 敏 です. 丁寧な解説,ありがとうございます. 理解がだいぶ進みました. Taro Yamamoto さんwrote > >> ひとつのドキュメントに縦組用と横組用のカーニングテーブルがあったとします. >> その場合,ドキュメントを見る人が表示を縦組にしたら縦組用のテーブルが適用さ >> れ,表示を横組にしたら組用のテーブルが適用されるということになるのでしょう >> か? > >この議論でこれまでカーニングテーブルと呼んできたものは、少なくとも私が考えて >きたものは、フォント側に埋め込まれているカーニングテーブルを意味しています。 >アプリケーション側が、フォント内の情報とは別にもっていたり利用者がカスタマイ >ズできるようにしている、フォントのレベルよりも上位の層の、アプリケーションレ >ベルのカーニングテーブルのことではありません。 > >OpenTypeフォントの場合、その情報は横組み用はGPOSテーブルの'kern'に、縦組み用 >は'vkrn'にもたせることができます。(ただし、これはフォント開発者がそれを設定 >してフォントに埋め込まなければなりません)。 > >> あるいは,表示の組方向の変更にしたがって,SCCで設定を自動的に変えるというか, >> 変わるということが可能でしょうか? > >現在の、典型的な日本語OpenTypeフォントを用いた場合、「ツメ組」用の疑似的なプ >ロポーショナルメトリクスに切り替える役割をもつ'palt'及びその縦組み用の'vpal' >の情報とカーニングテーブルの'kern'及び'vkrn'をもっている場合には、利用者がア >プリケーションからその両方を有効にした場合には、組み方向に応じて、横組みの時 >には横組みの'palt'と'kern'の情報が用いられ、縦組み時には'vpal'と'vkrn'の情報 >が用いられます。つまりツメ組もカーニングも、共に自動的に、組み方向に応じて切 >り替わります。それによって、どちらの組み方向でも、フォント開発者が組み方向ご >とに設定したとおりの仮名ツメの効果と、ペアカーニングの効果が得られるようにな >っています。 > >山本太郎
Received on Saturday, 10 December 2022 03:38:48 UTC