皆さん、
Open Font Format (ISO/IEC 14496-22)の新しいWDが出ました。
https://www.mpeg.org/wp-content/uploads/mpeg_meetings/140_Mainz/w21981.zip
山本さん、仕様書に書いてあるとよく仰いますが、この新しいWDのどこに
書かれているか具体的に教えていただけますか?
村田 真
2022年12月10日(土) 12:38 Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>:
> 山本 様
> 村上 様
>
> 小林 敏 です.
>
> 丁寧な解説,ありがとうございます.
>
> 理解がだいぶ進みました.
>
> Taro Yamamoto さんwrote
> >
> >> ひとつのドキュメントに縦組用と横組用のカーニングテーブルがあったとします.
> >> その場合,ドキュメントを見る人が表示を縦組にしたら縦組用のテーブルが適用さ
> >> れ,表示を横組にしたら組用のテーブルが適用されるということになるのでしょう
> >> か?
> >
> >この議論でこれまでカーニングテーブルと呼んできたものは、少なくとも私が考えて
> >きたものは、フォント側に埋め込まれているカーニングテーブルを意味しています。
> >アプリケーション側が、フォント内の情報とは別にもっていたり利用者がカスタマイ
> >ズできるようにしている、フォントのレベルよりも上位の層の、アプリケーションレ
> >ベルのカーニングテーブルのことではありません。
> >
> >OpenTypeフォントの場合、その情報は横組み用はGPOSテーブルの'kern'に、縦組み用
> >は'vkrn'にもたせることができます。(ただし、これはフォント開発者がそれを設定
> >してフォントに埋め込まなければなりません)。
> >
> >> あるいは,表示の組方向の変更にしたがって,SCCで設定を自動的に変えるというか,
> >> 変わるということが可能でしょうか?
> >
> >現在の、典型的な日本語OpenTypeフォントを用いた場合、「ツメ組」用の疑似的なプ
> >ロポーショナルメトリクスに切り替える役割をもつ'palt'及びその縦組み用の'vpal'
> >の情報とカーニングテーブルの'kern'及び'vkrn'をもっている場合には、利用者がア
> >プリケーションからその両方を有効にした場合には、組み方向に応じて、横組みの時
> >には横組みの'palt'と'kern'の情報が用いられ、縦組み時には'vpal'と'vkrn'の情報
> >が用いられます。つまりツメ組もカーニングも、共に自動的に、組み方向に応じて切
> >り替わります。それによって、どちらの組み方向でも、フォント開発者が組み方向ご
> >とに設定したとおりの仮名ツメの効果と、ペアカーニングの効果が得られるようにな
> >っています。
> >
> >山本太郎
>
>
--
Regards,
Makoto