- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Fri, 17 Apr 2020 09:26:57 +0000
- To: MURATA Makoto <eb2m-mrt@asahi-net.or.jp>, public-i18n-japanese@w3.org
Martin 先生 小林敏です 単語又は文節区切りについては,だれが読者かで扱いが異なる事項だと思います. 教科書を実現すると,これは文節の厳密な扱いが必要であり,村田 さんんのおっしゃる通りだと思います. しかし,今後の課題としの,一般読者を対象としたラグの実現とい うことの為の単語又は文節区切りということであれば,教科書のよ うな厳密さは要求されませんし,少々の違い,乱れがあっても,読 みやすさという点では,それほど差がでないことかではと予想され ます. そもそも単語での分割がよいか,文節での分割がよいか,あるい は,その折衷型がよいか,ということは,日本語のローマ字表記, あるいは分かち書きに関連して,ずっと昔から議論されてきたこと で,結論は出ていないように思います.(なぜか,1960年初めころ を最後に,議論はされていないようです.) “日本語書記技術WG報告書19_03.pdf”は,以下です. https://310f52f6-bfce-4d70-bd86-07371d7f98c5.filesusr.com/ugd/eb8538_e921485ff03b4900aff942b28019d9f4.pdf 以上 MURATA Makoto さん wrote > > > > > > > この方法は,形態素解析などの技術により可能になってきていま > > > すし,必要なら手動でマークを入れてもよいでしょう.. > > > > > > 形態素解析にあまり詳しくありませんが、例えば別々のブラウザや装置に採用された形態素解析アルゴリズムが違ったらすると間違ったところでの開業になってしまいます。さらに、手動でマークを入れるということになると、結局すべての改行可能一を確認しないといけないです。なれれば早いかもしれませんが、最初は結構大変のではないかと思います。 > > > > たまに間違ったところでの改行、間違ったところでの > 分かち書きがあっても大人なら(ディスレクシアも含めて)、 > ないよりはマシということになるだろうと思っています。しかし、 > 確固たる証拠はありません。学習途中の生徒には致命的だと > 思いますので、教科書には手動ですべて入れるべきだと > 思っています。 > > > > > この方法は,“日本語書記技術WG報告書19_03.pdf”で, > > > > この文書は以前このメーリングリストで流れたことがありますでしょうか。ならば自分で探します。そうでなければ、是非取り寄せ可能な場所を教えてください。 > > > > https://www.aplab.jpからリンクが張ってあります。 > > 村田 真 > > > > > > これからもよろしくお願いします。 Martin. > > > > > “Is EPUB p > > > art of the web?”では,英文にそろえて,手動で分割位置は処理していますが,和文の部分も試験的にラグ組にしてます. > > > > > > ただ,この方法は,まだ読者も慣れていないためかと思いますが, > > > 読みにくいというコメントを寄せた方もいました. > > > > > > 以上です. > > > > > > 木田泰夫 さん wrote > > > > > >> Martin 先生、お久しゅうございます。 > > >> > > >>> > > 欧文のラグ組はともかく、日本語や中国語をラグ組にすると、句読点やルビが多くなければ、多くの行が両端揃えに見えます。そうすると揃ってないところを間違い > > (見落とし) のように見える可能性があり、格好悪く見える可能性があるのではないでしょうか。 > > >> > > >> おっしゃる通りだと思います。書籍のようにちょっとフォーマルな感じのテキストはやっぱり両端揃えが好まれるのではないかと私は思います。 > > >> > > >> > > ただ、このメールもそうですが、我々が日々目にする日本語テキストの多くが既にラグ組です。英語も、昔は両端揃えだったのに、ラグ組がだんだん受け入れられましたね。ラグ組の日本語の可能性を真剣に考えるべきかなと思います。例えば、詩や絵本や小学校低学年の国語教科書のように、文節や単語境界で折り返すと可読性にどのような影響があるかなと思っています。 > > >> > > >> 木田 > > >> > > >>> 2020/04/09 17:01、Martin J. Drst <duerst@it.aoyama.ac.jp>のメール: > > >>> > > >>> On 09/04/2020 10:17, 木田泰夫 wrote: > > >>>> > > ラグ組に重心が移るのは理解できますが、ラグ組だけ、というのは確かに少々乱暴かと思います。両端揃えには独自の美しさがあるので、オプションとしてあるべきかと思います。また > > CSS に両端揃えがありますから動作を考えておく必要があります。 > > >>> > > >>> 今までただ皆さんの高度な議論を見守ったきたものから一つ意見をさせていただきます (無視してかまいません): > > >>> > > >>> > > 欧文のラグ組はともかく、日本語や中国語をラグ組にすると、句読点やルビが多くなければ、多くの行が両端揃えに見えます。そうすると揃ってないところを間違い > > (見落とし) のように見える可能性があり、格好悪く見える可能性があるのではないでしょうか。 > > >>> > > >>> よろしくお願いします。 Martin. > > >>> > > >>>> > > 両端揃えの環境のルビについて気になっているのは分割禁止のグループルビです。専門家がレイアウトと校正を行う環境においては、長いグループルビが改行にかかっても、いろいろなテクニックで行の調整があまり極端にならないように工夫できたでしょう。デジタルデバイスにおいてはそうも行きませんので、極端な行が出てきそうです。それよりはなんらかの基準で分割を許した方が総体的に良い結果になるのではと。 > > >>>> 木田 > > > > > > ――――――――――――――――――――― > > > 小林 敏(toshi) 2020年 4月10日 > > > e-mail: binn@k.email.ne.jp > > > ――――――――――――――――――――― > -- > Regards, > Makoto ――――――――――――――――――――― 小林 敏(toshi) 2020年 4月17日 e-mail: binn@k.email.ne.jp ―――――――――――――――――――――
Received on Friday, 17 April 2020 09:26:57 UTC