Re: [SVG MAP] SVG拡張による座標参照系の記述

藤沢さま
高木です。仰るとおりで、私も同感です。

もう8年ほど前になりますが、SVG1.1の標準化のときに。私のほうではご提示い
ただいたようなSVG自身の要素として規定しようという提案をしていたと思いま
す。その後W3CのSVG WGで討議され、現在の仕様になった経緯があります。
> http://www.w3.org/TR/SVGTiny12/coords.html#GeographicCoordinates

定かではありませんが、地図に特化される地理座標はSVGの主題であるグラ
フィックスから外れているのでメタデータとして扱う。メタデータに関しては
SVGのWGでは独自の取り決めを行うことは好ましくないので、既存の語彙や規定
をRDF/XMLを用いて記述するのが好ましい。というのが、討議の概ねの経緯だっ
たかと思います。
が、当時と今ではWebにおける地図・Location Based Servicesに対する位置付
け、ひいてはSVGにおけるその位置付けが随分変わってきたと思います。Webにお
けるポータルベンダー毎の地図サービスの囲い込みと、それに伴う位置情報コン
テンツの分断・連携性の低下状況を見ても、W3Cが地図仕様により深くコミット
すべきだと(これは私自身はSVG1.1の標準化時から)思っています。従って、個
人的にはSVG自身でその記法を決めて良いかと思います。

また、そのときに
>The definition must be conformant to the XML grammar described in GML...
という一文を継承するなら、(ネームスペースは使われてしまいますが)
#xmlns:gml="http://www.opengis.net/gml の上で、

<geocordinate gml:SRSName="http://purl.org/crs/84"
  transform="matrix(15.3631,0.0,0.0,-18.6994,-1889.2916,849.9202)"/>

といった記法でしょうか。

FUJISAWA Jun さんは書きました:
> 藤沢です。
> 
> 座標参照系の記述にはRDFやCRSを利用していて行儀が良い反面、記述が面倒で複
> 数名前空間の処理が複雑になるという短所があります。
> 
> <metadata>
>   <rdf:RDF xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"
>     xmlns:crs="http://opengis.org/xmldtds/transformations.dtd"
>     xmlns:svg="http://www.w3.org/2000/svg">
>     <rdf:Description>
>       <crs:CoordinateReferenceSystem
>         rdf:resource="http://purl.org/crs/84"
>         svg:transform="matrix(15.3631,0.0,0.0,-18.6994,-1889.2916,849.9202)"/>
>     </rdf:Description>
>   </rdf:RDF>
> </metadata>
> 
> SVG MapをSVGの拡張仕様モジュールと位置付けるのであれば、SVG名前空間の中
> で記述仕様を定義することができるので、新しい要素・属性を導入して記述をもっ
> とシンプルにした方がメリットが大きいかもしれません。
> 
> <geocordinate system="http://purl.org/crs/84"
>   transform="matrix(15.3631,0.0,0.0,-18.6994,-1889.2916,849.9202)"/>
> 

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高木 悟(Satoru Takagi)
KDDI株式会社 コア技術統括本部 ネットワーク技術本部
技術戦略部 企画調査G
Email:sa-takagi@kddi.com

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Received on Thursday, 29 January 2009 02:23:30 UTC