RE: 縦組で化学式を組んだ例

Taro Yamamoto 様

 小林 敏 です.

  Taro Yamamoto さんwrote

>また、縦中横の行頭と行末揃えの位置は、その縦中横の対象となる文字の中で最大の文字サイズの全角を、その縦中横を含む縦組みの行と中央揃えにした時の左辺を行頭とし、右辺を行末として、その位置に揃えることになると考えます。(ただし、上付き文字や下付き文字は、基準となる文字サイズに対して指定されるものであって、実際のグリフの大きさが半分になっても、その基準となる文字のサイズが変化したわけではないので、上付き・下付きグリフの実際の大きさは、ここでの文字サイズには影響を与えない、と考えるのが良いと思います)。

位置を揃える場合は,縦中横の文字サイズが基準になるというよりは,前後に配置する文字(その段落で指定された文字サイズとその配置位置)が基準になるという考え方もある.その基準となる文字の左右中央に配置する.つまり行の中央にする方法です.中央に配置する場合は,上の説明と同じになるので,どちらでもいいように思う.

ただ,左右に寄せる処理は,まだ,記述していないが,追記した方がよいように思います.その例は,繰り返しますが,聖書の節番号です.この場合,節番号の文字サイズは小さくし,この節番号の末尾を縦中横の前後の文字の右端にそろえて配置している.この場合,縦中横の文字列の先端又は末尾は,縦中横の前後の文字の左端または右端となる.

ところで,“…をUとU*で示す”という場合,“U”と“U*”を縦中横にし,左右中央に配置した場合,前のUと後ろのUの中心がそろいません.そこで後ろのUを左右中央でなく,少し右中に寄せて,Uの中心をそろえるという処理をよく見かけます.これは,左右中央でもなく,行末そろえとも行頭そろえともいえない方法です.

Received on Thursday, 9 October 2025 03:08:39 UTC