Re: 手で書くこととデジタルに書くことの違い

みなさま、
山口です。

JLReq-dの組版の要件としては、次のように書くのでいかがでしょうか?

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文字や記号を点検する場面では組版には次のような工夫が必要である:
* 点検に向いたフォントを使う。または、そもそも、そのような用途のフォントをデザインする。
* 詰めなどの処理。例えば、空白の有無や空白の数を点検する場合はjustifyにしない、など。
ここで点検には、商業出版における校正や、一般のWebにおけるパスワードや住所の正確な入力(伝達)などを含む。

このような工夫が必要となった背景には…(小林龍生さんの「手で書くこととデジタルに書くことの違い」)。書籍の出版では…(小林敏先生のコメント)。
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> 敏先生 wrote:
> 必要でない箇所に余分なスペース(U+0020など)が原稿作成で入力されるケースもある.

そうですね。PDFからコピー&ペーストすると空白が混ざることが多いです。文献から論文に引用する場合などで要注意です。
空白に限らず、PDFやワープロやWebからコピー&ペーストすると、意図しない文字や文字コードが紛れ込んで気づかないことがあります…もっとも今回のは、その「意図」が手書きの頃とは異なるという話ですが。


2024年1月28日(日) 8:36 Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>:
>
> 小林龍生 様
> 木田泰夫 様
> みなさま
>
>  小林 敏 です.
>
> >  小林龍生 さんwrote
> >
> >先日の手書きとデジタル書きの違い。簡単にまとめてみました。
>
> >  小林敏 wrote
>
> >いくつか気が付いた事項をコメントしておきます.
>
> 前のメールに追記
>
> 手書き原稿では,いくつかの点検が行われるが,他方,文字の新規の入力(活字組版では文選)作業が行われるので,そこに誤りが出るケースもあり,校正は欠かせない.
>
> 手書き原稿では,文脈に応じて問題のない文字や記号が入力される.デジタルテキストでは,原稿作成が入力作業であり,そのデータを使用するので,括弧類,句読点など,和文用とラテン文字用がある場合,それが混用されてしまうという,手書き原稿では,例外はあるが,一般に発生しない問題が起こる.また,必要でない箇所に余分なスペース(U+0020など)が原稿作成で入力されるケースもある.原稿編集作業が十分でないと,こうした事項が問題を起こす場合もある.

Received on Sunday, 28 January 2024 06:58:57 UTC