Re: 全角の定義の再提案

木田泰夫 様
みなさま

 小林 敏 です.

  木田泰夫 さんwrote

>では、山本さんの言われるように、漢字がプロポーショナルな場合を適用除外として

> - 漢字が等幅でない場合、または漢字がフォントにない場合は仮名が等幅でない場合、は適用外

了解

> - 「全角」を、そこで使用しているフォントの漢字の字幅,又はフォントに漢字のない場合は仮名の字幅として定義する

了解.

ただし,漢字や仮名が何かは,あいまい.そこで,以下のようには言える
 漢字 →漢字等(cl-19)
 仮名 →平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)

“漢字等(cl-19)”というためには,●■などの記号類の含まれる.こうしたもので,旧全角でいう全角の文字でない例はないか確認が必要.

と考えると,この際,思い切って“漢字等(cl-19)”の“等”を削除した新しい文字クラスを考えてよい.前の半角カタカナではないが,あるいは文字クラスをUnicodeに拡張するなら,“その他”という文字クラスを設定し,上記の記号や,ふるまいの決めがたいものは,すべてそこに放り込んでおく.そして,処理系で必要があるなら,“その他”から,ある文字グループを取り出して別の文字クラスを作ってもよいという注記を付けておく.

> - 同様に「行送り方向の文字の幅」を、そこで使用しているフォントの漢字の行送り方向の幅,フォントに漢字のない場合には仮名の行送り方向の幅として定義する

特に定義しなくてもよいように思うが? “行送り方向の文字の幅”は,実際のそこに行中に実現されているサイズで,ことさらフォントや漢字という必要があるのか? そのケースが思い浮かばない.

同一サイズの文字の場合と行中の異サイズの文字が挿入される場合があるが,そこに実現されている“行送り方向の文字の外枠のサイズ”といえばいいように思う.プロポーショナルなフォントでも,プロポーショナルになるのは字詰め方向.行送り方向がプロポーショナルとなることはあるのかな?

> - ここで「フォント」とは、フォールバックなどを使った複合的なフォント指定のある場合にはその総体を指す

了解,InDesignでいう合成フォントのことと思うが,ある文字ごとに異なるフォントをまとめた合成フォントでは,全角の値は1つということかと思います.

> - 派生する単位として、「二分」は「全角」の半分の長さ、「四分」は1/4の長さ
>(下記)

>表現をもうちょっと簡潔にできるはずですが、とりあえずこれでいかがでしょう? 
>「フォント」の解釈を上のように「複合的なフォント指定」も含めて考えると、漢字
>が存在せず仮名のみがあるという状況は実際は考えにくいかもしれませんね。

児童書,絵本など特殊な場合ではありえるかもしれない.

Received on Friday, 20 October 2023 04:46:59 UTC