- From: Masaya Kobatake <kobatake@dynacw.co.jp>
- Date: Wed, 18 Oct 2023 11:19:40 +0900
- To: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>, public-i18n-japanese@w3.org
小林 敏 さま、 小畠です。 フォントの役物はそのデザインの参考となる指標が無いように感じています。 私の勤務先のフォントデザイナーに役物をデザインする際の指標について聞いてみました。フォント開発コンセプトに〈クラシックな雰囲気〉のような要素が含まれていれば鉛の活字を参考にすることはあるそうです。開発中のフォントによる組み見本を作ってデザイナーが感覚的に決めることが多いとも言っていました。 2018年11月から2023年3月まで開かれていたセミナー「明朝体の教室」もついに役物には触れずに終わっています。このセミナーの講師は鳥海さん、司会進行は小宮山博史さと日下潤一さんでした。 On 2023/10/18 9:27, Kobayashi Toshi wrote: > Masaya Kobatake 様 > > 小林 敏 です. > > ありがとうございます.とても参考になります. > > ところで,この際ですので,ちょっとだけコメントさせていただきますが,フォントのデザインで気になっていることがあります.それは“「」”のデザインです. > > CITPCの“文字のかたち[明朝体編]”では“」”が大きく見本として掲げられているので,比べると,かなり各フォントでの違いが分かると思います.何が気になるかというと,まず横組で示した“」”でいうと,縦線の長さです.“ヒラギノ”は短すぎと思います(“ヒラギノ”で組みながら,「」だけ別フォントで組んでいた例をみたことがある).横棒も,その長さが短いすぎるな,という例もある. > > パーレンも,最近は,どんどん円弧の深さが浅くなっているように感じています. > > いずれにそしても,約物のかたちは,しっかり考えてほしいな,と思うとともに,こうした約物,特に括弧類のデザインによって,配置方法も考えていく必要があるように感じています. > > Masaya Kobatake さんwrote > >> 漢字の大きさを考える時の参考になるかもしれないと思い、鳥海さんがセミナーや書籍で公表している、フォントをデザインする現場で参考にしている字游工房(写研)の例を添付しました。 >> >> ダイナコムウェアでも似たような12文字を持っています。 >> 他のフォントベンダー各社も同様ではないかと想像します。 > -- Masaya KOBATAKE ================================= Consultant DynaComware Corporation --------------------------------- 8th Floor, Ichigokudan Bldg., 2-38 Kanda-Jimbocho, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan Zip Code: 101-0051 --------------------------------- Phone: 81+3-3556-6591 --------------------------------- http://www.dynacw.co.jp =================================
Received on Wednesday, 18 October 2023 02:19:50 UTC