Re: 全角幅送りの議論

山本さん、

> それは、現在のいわゆる長体フォントが縦組に対応していないからです。そして偏平の新聞明朝は横組に対応していません。

その書体のデザイナーやフォントの開発者が、特定の方向のみを目的とし別の方向には対応していない、と考えて作ったとしても、使う人が使えば使えるのがシステムですよね。例えば縦に長い長体をそのままに縦書きにする、もしくは横に長い新聞明朝を横書きに使う。デザイナーが不適当と考えたかかどうかに関わらず、それが使う人の意図なら使えるわけです。

その時に、システムが定義するフォントサイズ、は、現象から言うと組みの方向に依存していないように見えます。とすると、システムは、もしくは例えばInDesignは、常に縦方向の寸法をフォントサイズとして使っているのではないでしょうか?

木田

> 2023/10/12 9:57、Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>のメール:
> 
> (コメントします)。
> 山本さんらしくて良いです。
> 寛容なお言葉、ありがとうございます。
> Ø   ここでの「フォントサイズ」は文字サイズと同じです。文字サイズの指定は、仮想ボディが正方形であれ長方形であれ、字送り方向に直交する方向での仮想ボディの寸法で行いますから、正方形であるか長方形であるかに依存しません。
> 
> はい、これが知りたかったことの要約です。60文字ですよ!
> 同じ文字サイズを指定しても書体によって文字の具体的な文字の大きさが書体ごとに異なる点が議論されていると思ったので、その説明にはある程度行数が必要でした。
> とすると、縦書きの場合は、仮想ボディの横幅が文字サイズということになりますか? 身の回りのソフトウェアはそのように動作しているようには思えないんですよ。それはバグ?
> 例えば長体を無理やり縦に組んだとします。もしくは新聞明朝を横に組んだとします。その定義を使うと、同じ大きさの文字を、横に組んだ時のフォントサイズと、縦に組んだ時のフォントサイズが、異なることになります。しかし、ワープロなどの動作を見ていると、字の大きさは字送り方向に関係なくフォントサイズのみで決まっているように見えます。
> それは、現在のいわゆる長体フォントが縦組に対応していないからです。そして偏平の新聞明朝は横組に対応していません。
> 現在のいわゆる長体フォントは縦組に対応していないため、横用の長体グリフを縦に配列するしかなく、文字の大きさは横組と同じとなっています。このこと自体は、縦組に対応していない長体フォントとしては、他にやりようがないため、間違ってはいません。
>  
> 私はこれまで何度も、ここで、現在のいわゆる長体フォントは縦組みに対応していない、ということを述べてきました。
>  
> なぜ対応していないか、それは、現在のいわゆる長体フォントの主用途(つまり、狭い画面表示の携帯デバイスでの表示効率を改善する)にとっては、現時点では縦組対応が必要とされていないからです。偏平の新聞明朝が横組みに対応していないのも同じ理由からで、不必要だからです。
>  
> もちろん、現行のいわゆる長体フォントでの縦組が、ユニークなデザイン上の効果として便利な場合がないわけではありません。そのため、すべての長体フォントが縦組にも対応する必要があるとは考えません。しかし、それは縦組に対応していない長体フォントを縦組に使った場合のデザイン的な特殊効果が得られるということであって、縦組に対応していることを意味しません。
>  
> 長体フォントを縦組に対応させるには、字送り方向にcondensedなグリフを二種類、つまり縦用と横用のグリフをを持たせる必要があります。つまり、長体と平体のグリフが必要となります。それによって、condensed/expandedのフォントの概念が、日本語フォントにおいて正しく、横組みと縦組みの両方に対応できるように拡張されたことになります。しかし、現時点ではそのようなフォントを作るために必要なコストを払うに値するニーズがまだ存在していないか、あるいは認識されていないために、現時点でのいわゆる長体フォントは横組みにしか対応していないのだと思います。
>  
> このことは現在のいわゆる長体フォントが劣っているということを言っているのではありません。それらにはそれらの有効性があり、利便性がありますが、縦組におけるcondensed/expandedに正確かつ完全に対応しているとは言えない、ということです。
>  
> 山本

Received on Thursday, 12 October 2023 01:14:32 UTC