(コメントします)
これも既に述べたことなのですが、基本方形や基本方形幅は、具体的なフォント中のグリフの仮想ボディと必ずしも一致する必要はありません。
組版上、スペーシング上、例えば句読点類や括弧類と他の文字が、お互いに衝突せずに良好なスペーシングが得られる基本方形を、フォントごとにデザイナーが設定することができるのが好ましいのです。もちろん、等幅の日本語長体フォントであれば、基本的な日本文字やそれに付随する句読点類や括弧類の仮想ボディは基本方形と一致するでしょう。しかし、プロポーショナルフォントの場合は等幅ではないので、基本方形が具体的な個別グリフの仮想ボディと一致する必然性はありません。しかし、基本方形は、スペーシングにおいて参照される基準となる、まさに仮想的な仮想ボディとして有効に用いられるのだと理解します。
なぜなら、プロポーショナルフォントにも、デザインに依存して、字幅が全体に広めのフォントもあれば、狭めのフォントもあるからです。
山本
From: 木田泰夫 <kida@mac.com>
Sent: Wednesday, October 11, 2023 5:06 PM
To: Atsushi Shimono (W3C Team) <atsushi@w3.org>
Cc: public-i18n-japanese@w3.org
Subject: Re: 全角の新定義の提案
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> UDのNK-R (CJK以外に加えてかな系もプロポーショナル)では添付のようになります。
NK-R?
現在議論しているのは漢字と仮名が統一したサイズの長方形であるものに対してですので、プロポーショナルなものは対象外です。
ただ、それらの組版をどうするのかは考える必要がありますね。MS P なんたら、は仮名は皆幅が同じ?それともプロポーショナル?
木田
> 2023/10/11 16:56、Atsushi Shimono (W3C Team) <atsushi@w3.org<mailto:atsushi@w3.org>>のメール:
>
> shimonoです
>
>> On 2023/10/11 13:20, 木田泰夫 wrote:
>> 細かい点にコメント:
>>> ただし,“半角カタカナ”という用語は定着しているので,そのまま使用する.
>> 長体や扁平体の書体の場合でも、半角カタカナは漢字や仮名の字幅の半分です。つまり1:2の長方形ではありません。ゆえ、「全角」を長さの相対単位として、その半分を半角と考えれば、上の定義に素直に従っていると考えられるように思います。
>
>
> ここ、いろいろ見ている限りは、フォント依存なんじゃないかなと思ってました。
>
> UDのNK-R (CJK以外に加えてかな系もプロポーショナル)では添付のようになります。
> 1行目が普通のかな、2行目がFFxxの"全角"数字、3行目がFFxxの"半角"かな、4行目が漢字です。
>
> 長体や扁平体というのが、昔のワープロでいう縦倍角などを想定されているのであれば正しいのかもしれませんが。。
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