- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Wed, 11 Oct 2023 07:38:58 +0900
- To: 木田泰夫 <kida@mac.com>, 小林龍生 <tlk@kobysh.com>, Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>
- Cc: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
木田 様 山本 様 小林 様 みなさま 小林 敏 です. 今回は,主な問題から付随した問題まで,以下のようにいろいろあります.これらをなんとか解決できないかと考えてみました(ただし,その用語や説明は,あくまでjlreq-dというドキュメント内で使用する用語を決める,あるいはどう説明するかということです.一般化しようということではありません).とりあえず,問題とは何かから. 1 全角という値を相対化したい(木田さん,山本さん). →相対化しても,全角アキ,全角ダーシという用語は相対化しても使用できるし,また,それが望ましい.つまり,長体のフォントの場合,これらは文字サイズよりは小さくなるが,それはそれでよい.つまり,全角という用語を相対化したものに変えることは可能. 2 全角文字,半角文字の用語は混乱はあるのではないか(Natさん,田嶋さん) →たしかに一般の世界ではそうである.そこで,全角という用語にある“文字の外枠が正方形である”,という意味での全角(あるいは半角)という用語は使用しないようにする.その説明は必要になれば,全角という用語を使用しないで説明する.やや説明が冗長になるが,それは混乱を避けるためにやむをえない.ただし,“半角カタカナ”という用語は定着しているので,そのまま使用する. 3 どうも,“文字の外枠”というJLReqで定義された用語は,使用してもらえないようだ(私以外のみなさま). →“文字の外枠”を変えるは,すこし厄介,そこで,“文字の外枠”という用語を使う場合,“文字の外枠(仮想ボディ)”というように括弧書きを添える.ただし,添えるのは,全てではなく,必要と思われる箇所に限って付ける. 4 新しい用語を考えても,どうもしっくりこない.また,読者の理解にとっては,それ何?という疑問が出る可能性がある. そこで,“全角”の定義を以下のように変える.JLReqの定義を拡張するのではなく,JLReqの定義はやめ(廃止)にして,あらたに定義しなおす.特に,全角という用語は,長さの相対単位という意味に限定する.なお,どこかで,この説明をきちんとしておく必要があるが,実をいうと,それほど影響が大きいとも考えられない.これまでと実質ではあまり変わらないともいえる. 全角:文字の集合(フォント)の漢字等で設定されている文字の外枠の字詰め方向のサイズ.和文の多くのフォントの漢字等の文字の外枠(仮想ボディ)は正方形であるので,全角は文字サイズとなる. 疑問:漢字等といってよいか? 別の表現はできないか. 用語の補足説明 字詰め方向 行に文字を並べていく方向,横組では左右方向,縦組では上下方向. 注 OpenTypeフォントでは,イデオグラフィックemボックスとして文字の外枠(仮想ボディ)の値は与えられている.文字の外枠が正方形の場合のイデオグラフィックemボックスの値は○○○○である. 注 文字の集合(フォント)で文字の外枠が設定されていない場合は,文字の外枠は正方形として処理する.(この説明は,いいか悪いか不明? あるいはいらないか) 注 文字の集合(フォント)では,漢字等の文字の外枠として正方形でない例もあるが,現在は少ない.(こう言ってよいか?) 注 文字の集合(フォント)で漢字等の文字の外枠は正方形であっても,アラビア数字やラテン文字等では,文字の外枠(仮想ボディ)はでない例がある. 以上です.
Received on Tuesday, 10 October 2023 22:39:39 UTC