- From: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Date: Wed, 20 Sep 2023 18:34:55 +0900
- To: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Cc: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
- Message-Id: <12B9F2EA-209A-460C-8E7A-F9C30FDBE69A@mac.com>
敏先生、 Wiki がコメントが蓄積して見にくくなってきたので ^^; こちらで。 > binn:分割とジャスティフィケーションの調整とは,ここは2つに分けた方がよくないか? 分けてみました(下)。しかし、2も3も、言語の同じ性質から出ています。これに対して1は全く異なる要因です。三つに分けると、二つにまとめるのに比べてちょっと散漫になり、簡潔さというか力強さが失われるように感じました。 > 1. 文字は全て同じサイズの枠の中にデザインされる;前章で述べたように、ほとんどの日本語書体において、日本語の文字は**統一した大きさの正方形または長方形の枠の中にデザインされる。枠の中には設計された字間が含まれている。この枠の行の方向のサイズを全角と呼ぶ。これは金属活字より続く印刷の特徴(例)であるが、固定幅で字を書く伝統は遠く古代中国や日本の手書きの時代からフォーマルな文書に見られ(例)、脈絡と続いてきた伝統でもある**。 > > 2. ワードスペースが存在せず、行の折り返しをほぼ任意の文字間で行うことができる。 > > 3.ワードスペースが存在せず、行長を一定の長さで揃えるジャスティフィケーションを行う場合、その調整はほぼ全ての文字間で行われる。 「ワードスペースが存在しない」の部分、欧文の性質を使った言い方ではなく、日本語本来の性質を使って、xxxのため、と言いたいのですが、良い言い方を思いつきませんでした。しかしこの前の方の章で、日本語の性質としてワードスペースがないこと(他の言葉かもしれません。後で用語の統一が必要です)、と説明しているので、これで良いのかもしれません。 用語について、「字間」は読んで字の如くで、初めて見る人でも意味を容易に取れるかと思います。「字間の空白」、と空白を付け加えるのはどうでしょう。これに対して「字詰め方向」は、字を詰める、という行為の描写に馴染みがなく、ちょっと難しいかなと。第二章ではこの用語で良いと思いますが、ここでは字を並べる方向、など、初めて見てもわかる表現にしたいと思います。いかがでしょう? > 【“この”削除,このが続くので】 確かに。修正します。 > 【binn:文字字面の周囲】 これは、字間は真ん中に散らばっていたりしないのは自明なので、枠の中、で簡潔かつ十分かと思います。 > 【binn:正方形の,】 直前に「統一した大きさの正方形または長方形の枠の中に」という表現が出てくるので、「この枠」で簡潔かつ十分かと。 > binn:“行長を全角の整数倍とするジャスティフィケーションが基本”という見出しを立てずに,さらっと,以下のように言うだけでよくないか? > binn:そこで,さらに,以下の特徴が追加される. > 4.行末が自然に揃うという特徴のため、日本語組版の多くのケースで,行長を全角の整数倍に設定し,また,行末をそろえるジャスティフィケーションを選択している。 ここでは、議論の余地のない根源的な特徴を説明し、そこから理解できる自明でない性質として「行長を全角の整数倍とするジャスティフィケーションが基本」だ、と説明したいのです。1.4.1 の存在する意味はほぼ、「なぜ」行長を全角の整数倍とするジャスティフィケーションが基本かの説明です。これを特徴の一つとして加えてしまうと、この意図の力がなくなってしまうように思います。 木田 > 2023/09/20 14:15、木田泰夫 <kida@mac.com>のメール: > > 敏先生、 > > 豊富なコメントありがとうございます! > >>> 上記の基本が当てはまらない場合*4 >> “テキストエンジンの作り手のための情報”に近くないか? > > ですが、これは書き手が(デジタルでは多くの場所でデフォルトとなっている)行頭揃えを選ぶか、両端揃えにするか、を選択するのに重要な情報ですので、ここにあるべきだと考えます。書き手、つまりすべての人が、現在そして将来の html ドキュメント、ワードプロセッサードキュメント、などなどを作るときに参考になるように。 > > ただ、場所については、おっしゃる通り、ここがベストでないように私も感じます。そのため1.4.2 (横書きの)和欧混植、を一応作りましたが、そこにコメントしたように、現代日本語では混植が当たり前なので、結局はその内容を「横書き」セクションに移すんですかね… > > 木田 > >> 2023/09/20 13:59、Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>のメール: >> >> 木田泰夫 様 >> みなさま >> >> 小林 敏 です. >> >> 木田泰夫 さんwrote >> >>> 昨日のフィードバックを織り込んでアップデートしました。 >>> >>> セクションのタイトルを、この章の役目を表すように「日本語の組み方入門」と入門をつけました。ここではできるだけ専門用語を避けて、小学生高学年でも理解できる程度の平易な言葉で。との位置付けです。最終的にこのタイトルを使うかどうかはわかりませんが、とりあえず。 >> >> この方針,了解いたしました.その線にそって,少し(だいぶ)追記しておきました.前提条件をどこまで書くかむつかしいのですが,いくらか説明しておきました.また,具体的な内容は,簡単に書くと,けっこう,この方針にあわないので,後で述べた方がよくないかな.特に微妙な問題は,ある程度書き込まないといけないので,さらっと,という程度にとどめた方がよいかな,とも思っています.(書きたいという気持は,よくわかりますし,私もつい書いてしまいますが) >> >>> また、混植の問題に軽く触れるセクション「1.4.2 和欧混植」を作りました。ここで、横書きの混植において1.4.1で述べた原則が崩れる場合を説明し、また混植をどのように行うかを説明します。本当は、和欧混植が現代日本語の当たり前な状態なので、「和欧混植」といったセクションは作りたくなく、単に「横書き」で済ませたいのですが、まあ、後で考えましょう。 >> >> どこまで1章で説明するかむつかしいのですが,すべて2章でいいのではないかな? >> 木田さんに言うように,作業を進める中で,おのずから道は見えてくるのではないかな >
Received on Wednesday, 20 September 2023 09:35:19 UTC