- From: <tajima@sanyosha.co.jp>
- Date: Wed, 20 Sep 2023 16:58:15 +0900
- To: Yamamoto Taro <tyamamot@adobe.com>, atsuda@fontworks.co.jp
- Cc: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
- Message-Id: <9C0A65D4-2BB4-41E0-B10D-E825DA745003@sanyosha.co.jp>
山本さま 津田さま みなさま コメントありがとうございます。コンテンツ制作側としてはこの手の英単語の縦組み正立処理は新しい技術やガジェットなどを解説するビジネス書などでよく見るように思います。最近ですと「chatGPT」などでしょうか。あと、テック系の雑誌などでも結構見かけます。そういったものでは繰り返し何度も出てくるので字間が割れていれば当然目立つことにはなります。 まあフォント側が詰め情報を持っているならDTPではそれを適用しなさい、でよいのでしょうが、WebやEPUBのようなものではどうするのがよいのでしょうね。font-feature-settingsの指定で特定条件下では詰めることができるとしてもフォント埋め込みとセットの話になりそうですし。 *************************************** (株)三陽社 メディア開発室 http://www.sanyosha.co.jp/ 田嶋 淳 tajima@sanyosha.co.jp ※ブログ運営中です。 ご意見をいただければ幸いです。 http://densyodamasii.com/ *************************************** > 2023/09/20 15:33、atsuda@fontworks.co.jpのメール: > > 田嶋様、皆様 > > フォントワークスの津田です。 > 弊社フォントには、全角欧文文字をプロポーショナルスペーシングで文字を並べることができるように、palt、vpalというfeature名で、GPOSにそのためのデータを格納しています。 > このデータは、Adobe Illustratorなどで、プロポーショナルメトリクスという機能で、使用することが可能です。 > webではcssにその使用を記述できると存じます。 > paltが横書き用のデータで、vpalが縦書き用のデータになります。 > 但し、フォントによっては、データを持っていないものがあるとは存じます。 > > よろしくお願いいたします。 > > 差出人: Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com> > 日付: 火曜日, 2023年9月19日 18:19 > 宛先: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>, tajima@sanyosha.co.jp <tajima@sanyosha.co.jp> > CC: W3C JLReq TF <public-i18n-japanese@w3.org> > 件名: Re: 先ほどチャットに書いた縦組み時の全角欧文文字のツメ調整の説明図です > > (この点について1点だけコメントいたします)。 > 縦組みで欧文の単語を一文字一文字に分割して直立の状態で組むことは、本来欧文では望ましくありませんが、やむを得ない場合もあります。そのような場合を想定して、フォント野中には、縦組みの場合にだけ、全角の中心にグリフを配置するようOpenTypeの’VORG'を用いて調整しているものも多くあります。 > また、稀に、欧文を各文字直立で垂直方向に組んでいる場合が、背表紙やビルディングの外壁に取り付けられた縦長の看板等の場合にありますが、前者は短い単語を意図的に強調するようにデザインした場合、後者も短い単語や屋号を、やはり強調するために行われるもので、どちらも例外的な処理と私は考えます)。 > > 山本 > > > Outlook for Android <https://aka.ms/AAb9ysg>を取得 > From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp> > Sent: Tuesday, September 19, 2023 1:54:38 PM > To: tajima@sanyosha.co.jp <tajima@sanyosha.co.jp> > Cc: W3C JLReq TF <public-i18n-japanese@w3.org> > Subject: Re: 先ほどチャットに書いた縦組み時の全角欧文文字のツメ調整の説明図です > > EXTERNAL: Use caution when clicking on links or opening attachments. > > > 田嶋 様 > みなさま > > 小林 敏 です. > > 問題のありかは,わかりました.私も感じていた事項で,以前,木田さんからも対応方法を問われたことあります. > > いってみれば,アセンダー,ゼッセンダー,短字,大文字がある,つまり文字の高さの一定しない文字を縦向きにすることにあります.要するに無理があるのです.ですから,こうした場合,横向きにすればいいことです.たしかに横向きにすると顔を傾けないといけない,ということがあるが,けっこう読めるものです. > > そして,ラテン文字の単語を縦に並べると,どうしても1字1字読む.ラテン文字の単語は,単語列を一瞥して読むもので,それには横向きにした方が読みやすいのです. > > ですけれど,文字は正常な向きにしたいという要求から,スクリーンショットの例は見掛けます.それが,きちんとした理解(文字はどうしても正常の向きで読んでほしい)なのか,あまり考えないでやっているのか,たぶん,後者ではないかなと,私は疑っている. > > ですから,対応方法は以下の3つ > —縦向きにすると読みにくいから,横向きにした方がよいとすすめる. > —縦向きにすると字間が乱れるが,それがラテン文字の特徴だからやむをえない,とって,そのままとする. > —個々の字間の調整の自動的な処理方法は,現時点ではない.手動で画面でみながら調整する(フォントが確定しないと処理できない).また,どのように字間を調整するかは,解答のない事項でもあり,ある程度作業者の判断も入り,また手間のかかること,費用をいただければ行う. > > さて,こうした事項についてjlreq-dでも,どこかでは触れた方がよいと思います.縦組でラテン文字の配置に向きの問題を解説するところでふれることになるかと思います. > > "tajima@sanyosha.co.jp" さんwrote > > >お世話になっております。先ほどチャットに書いた縦組み時の全角欧文文字のツメ調整云々というのはこれのことです。パラパラして見えるので詰めたくなりますが、一律に詰めるとおかしくなるので個別調整が必要になりますし、Webや電子書籍では(表示フォントが確定できなかったりもするので)詰めること自体が難しいです。 > > > >[img:スクリーンショット 2023-09-19 11.51.57.png] >
Received on Wednesday, 20 September 2023 07:58:26 UTC