Re: 行長は全角の整数倍であらねばならないか

木田泰夫 様

 小林 敏 です.

>  - Q: アケ組み、ツメ組みの場合、その幅の整数倍、となりますか?

アキ組,ツメ組があるかないか,書籍における最近の私の経験からは,以下のようです.

 アキ組:本文では,あまり見掛けないが,講談社の現代新書がアキ組にしている.ただ,本文でない前付や後付の一部で採用している例がある.行長は,山本さん計算通りで,アキ組としての整数倍にします.
 見出しなどアキ組(字割という)でも,一定の値のアキを字間にとります.

ツメ組:手動写植の時代以降では,一定の値のツメ組でした.例えば,文字サイズ13級で字送り12歯といった方法です(1歯ツメといった).この場合も行長は山本さん計算通りで,ツメ組としての整数倍にします.最近は,このような配置方法は,あまり見掛けません.
これに対し,ツメ組の方法としては,字面に応じたツメ組(いってみればプロポーショナル,主に仮名の部分が詰められる)がほとんどです.これは雑誌に多いのですが,書籍でもたまに見掛けます(特に横組).

こうした配置方法(上に説明した全ての方法)でも,本文については,ほとんどがというか,私の見た限りでは全部が行頭・行末そろえにしている.

Received on Saturday, 9 September 2023 03:25:39 UTC