- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Tue, 13 Dec 2022 13:32:28 +0900
- To: Nat McCully <nmccully@adobe.com>, 泰夫 木田 <kida@mac.com>, public-i18n-japanese <public-i18n-japanese@w3.org>
Nat McCully 様 みなさま 小林 敏 です. Problem Statementに掲げてある図(つまり最初の図)ですが,あれはモデルを示したものですか,それとも組版エンジンの実際の処理方法を示したものですか? 行送り方向を実際に処理する方法は複数あり,また,同一の組版エンジンでも複数の処理を行っている場合があると思います. ところで,実際の処理方法をいくらかでも知っていると,ドキュメントのレイアウトを設計する立場のものでも,いくらか参考になるのです.例えば,Wordでは,行送り方向の処理方法は,基本としてline-heightだと思います.ですので,Wordの版面を具体的に設定する場合,先頭行の前に行間の1/2,末尾行の後ろに行間の1/2のサイズを追加して設定しないと,予定した行数が配置されない,ということになります. そして,この処理方法により,ある領域との関係でいえば,図にも示してあるように以下のような問題が発生します. 1 先頭行の配置位置と領域の関係 2 末尾行の配置位置と領域の関係 3 段落間のアキを変える場合のアキの処理 4 行送り方向の途中に異なった文字サイズや行間の段落が挿入された場合,その段落の前後の行間の処理 実をいうと,4の処理で,いつもInDesignで悩んでいたことがあったのです.(ですので,こうした段落間の行間では,指定したいアキを実現するために,見た目で行間をゼロになるように,まず設定したうえで,段落間のアキをさらに指定し,私は処理していました.)
Received on Tuesday, 13 December 2022 04:34:21 UTC