- From: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Date: Thu, 18 Aug 2022 09:47:54 +0900
- To: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Cc: Yamamoto Taro <tyamamot@adobe.com>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
敏先生、ありがとうございます。 電算写植、もしくは普通の言葉で、コンピューターによる自動写植、あたりですかね。 電算写植の上でグループルビという概念ができ、その分割を禁止としたのは、下の a, b どちらを目で素早く間違いなく見つけて修正しやすいかと考えると圧倒的に a であるから、ということかと想像しますが、正しい推論でしょうか? a) グループルビのために行の調整が大きくなっている箇所を見つけてグループルビを手で分割するなどで対処。 b) 行の調整で十分対処できる場合にグループルビが分割されている箇所を見つけて分割禁止にする。また違和感のある分割がされている箇所を見つけて、手で分割をし直し。 私だって a に決めます。逆説的ですが、見つけやすくするために破綻を大きくする、そういうルールにするわけです。仕様を決めた方はまだご存命でしょうかね。話をしてみたいですね。 DTP含めこの段階でのコンピューター化は、自動化と言えど人の目での発見と修正を前提としている、コンピューターと人間が共同で組版作業を行うためのルールになっている、ところがデジタルテキストと対比したときに特徴的なように思います。 木田 > 2022/08/17 12:39、Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>のメール: > > Yasuo Kida 様 > > 小林 敏 です. > > Yasuo Kida さんwrote > >> 日本語では電算写植で良さそうですね。 > > これでいいと思います. > > ただ,日本語では,いろんな用語が使用されていて,しかも,きちんと定義されていたとはいえないので,私は,コンピュータを利用して組版しているので,“コンピュータ組版”という用語をよく使用しています(これにはDTPも含まれます). > > 一般には,専用システムとして入力・編集・組版・出力までの行うものでも,“電算写植”という用語がよく使用されていました.他に手動写植機でもコンピュータを内蔵するものがあるので,“電算植字”という用語も一部で使用されていました. > > また,大日本印刷,凸版印刷では,専用システムとしては,“CTS”(Computer Typesetting System)というような呼び方をしていました.このシステムでは,組版以外にデータ処理なども行っていたようです. > > また,一時,システムでなく,専用システムよりは簡易で入力・編集・組版がひとつのマシンになっていた“電子組版(システム)”とよばれるものもありました.日本電 気漢字システム“N-5170”や富士通の“IPS”などです. > > ですので,日本語としては,なかなか一定できないのが現状かとも思っています.
Received on Thursday, 18 August 2022 00:48:19 UTC