- From: Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>
- Date: Wed, 17 Aug 2022 05:00:37 +0000
- To: Yasuo Kida <kida@mac.com>
- CC: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
木田さん > ご容赦を。British English のスペルにするのが最近のマイブームで、粋がって colour, centre などと綴ったりしているんです ;) イギリス英語の用字法では、略号も、元の単語の最後の文字が略号に含まれる場合には、ピリオドを省く。例えば、MrとかDrなどにしますが、タイポグラフィ上は、こちらの方が、ピリオドによってその上の空白が大きくなり過ぎるスペーシングの不均等を避ける効果があるので、好ましいです。引用符もsingle quoteから始めるイギリス式の方が、スペースが空き過ぎないので、効果的です。二重引用符を使うと、どうしても文字の組み合わせによって、その前後のスペーシングを手で調整する必要のある場合が増える傾向にあります。 とはいえ、上に挙げられた例のように、単語のスペルが違う、そもそも用いる単語が違う、などの例も多くあります(地下鉄はsubwayではなく、tubeだとか)。また、単語を並置する場合にandの前の語の後ろにコンマを置くかどうかや、引用符の末尾にピリオドが来る場合の処理方法も米国のスタイルとは違うので、厄介です。 映画『踊らん哉』では、Fred AstaireとGinger Rogersのコンビは結局、Let's call the whole thing off.と唄ったわけですが。 イギリス式のスタイルの方がタイポグラフィックには利点が多いとは感じます。 山本太郎
Received on Wednesday, 17 August 2022 05:00:52 UTC