Re: JIS X 4051:2004 日本語文書の組版方法は廃止すべき?

村田 さま
みなさま

 小林 敏 です.

村田さま まだしばらくは厳しい暑さが続きそうですが.体調にはくれぐれもお気をつけ下さい.

>>> JLreqによってJIS X 4051が不要になったわけではなく、JIS X 4051にしかない記
>>> 述にJLreqも頼っているという私の理解は正しいでしょうか?

ただしい.JLreqによってJIS X 4051に違いは村田さんの指摘されているように2点あります.

1 JLreqでは説明をやさしくするためにある程度の厳密性が欠けている点がある.この点は,JIS X 4051を参照を期待している.ですのでJLreqでは,JIS X 4051の参照を付けている.

2 JLreqにはないが,JIS X 4051にある主な組版処理事項としては以下があります.
 —連数字の配置法
 —囲み文字処理
 —結合文字処理
 —具体字形処理
 —漢文処理
 —行組版モデル
 
その他,JIS X 4051では以下のような項目が付いており,これはJLreqにはない項目です.ただし,いずれも規格ではなく“参考”です.主に判型別の組版例です.
 —行の構成アルゴリズム
 —仕上がり用紙サイズにおける基本版面,ノンブル及び柱の指定例
 —仕上がり用紙サイズにおける基本版面,ノンブル及び柱の組版例
 —柱の字間を空ける例
 —中扉及び見出しの指定例
 —行組版対象の形式定義

Received on Wednesday, 17 August 2022 03:38:58 UTC