Re: 両側ルビをどうするか

木田さん、

両側ルビに固執する人が仕様制定側にはいますが、
ブラウザベンダは嫌がっているのが現状だと
思います。Firefoxだけが例外ですが、シェアは
10%を切っています。

日本DAISYコンソーシアムには、両側ルビ
に言及する人は私以外にいません。私が
両側ルビが必要かと聞いたときに答えてくれる
(そしてパーレンで処理していると言う)人が
いるだけです。日本DAISYコンソーシア
技術委員会としての公式な意見をまとめて
HTML WGに出すのは、おそらくやるほうが
良いですね。あれば使うかもしれない程度
の関心しかないと書くことになるでしょう。

このタスクフォースから、両側ルビの必要性
についてHTML WGにレポートすればそれで
よいと思います。議論してもどうせ無駄(きっと
平行線)なのでタスクフォース内でアンケート
を取り、その結果を報告するというのは
どうでしょう。

W3C内での決定権はHTML WGにあります。ただし、
WHATWGのHTMLにはブラウザベンダが実装しない
と入らないので、HTML WGの仕様に入っていても
空文になる可能性は大きい。

>ただし、両側ルビがとても重要なら、行間注というものを定義して、それは、ルビのように範囲につくのではなく、特定の文字もしくは文字の間に付く。脚注のスタイル差のようなもの。そのようなものを定義することができるなら、複雑性をもたらすことなく、両側ルビのようなものを生かす余地があるかとも思います。もちろん、html 自体に脚注の機能さえありませんので(right?)、勝算は高くありませんが、これが正しい方向かと思います。

ルビの複雑化は正しい方向ではないというのは同意します。
しかし、Open Annotationを追求するのが正しい方向だと
私は思っています。

村田 真

2022年7月27日(水) 20:48 木田泰夫 <kida@mac.com>:
>
> みなさま、
>
> (敏先生、指摘ありとうございます)
>
> 両側ルビをどうするか決める必要がありますね。両側ルビはいらない、と言う声も多いようですが、jlreq-d でいらないことにすると、おそらく将来にわたって両側ルビを殺すことになるでしょうから、そのような覚悟で考えましょう。
>
> 私は、現在のルビの仕組みを両側につけられるようにすることは、重要性以前に、仕組みを複雑にしすぎると言う理由で、やらない方が良いと感じています。
>
> ただし、両側ルビがとても重要なら、行間注というものを定義して、それは、ルビのように範囲につくのではなく、特定の文字もしくは文字の間に付く。脚注のスタイル差のようなもの。そのようなものを定義することができるなら、複雑性をもたらすことなく、両側ルビのようなものを生かす余地があるかとも思います。もちろん、html 自体に脚注の機能さえありませんので(right?)、勝算は高くありませんが、これが正しい方向かと思います。
>
> いかがでしょう?
>
> 木田
>
> 2022/07/27 13:24、Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>のメール:
>
> Yasuo Kida 様
> みなさま
>
>  小林 敏 です.
>
>  Yasuo Kida さんwrote
>
> 用語について
>
> ルビは、三種類もあるルビの理解がまず難しいと感じています。しかしよく比べて読
>
> めば基本は共通です。ルビの単位が一文字より大きければグループルビですから、モ
>
> ノルビとグループルビは一体で説明し、異なる点を、一文字の場合には、と例外を説
>
> 明する方が記述が短く、わかりやすくなるように思います。用語を増やすとそれだけ
>
> 複雑に見えますので、両方まとめて「ルビ」で良いと私は思います。
>
>
> これは可能です.グループルビの分割を認めると,親文字1字の場合も記述しないといけない.つまりモノルビの方法です.
>
> ただ,両側ルビの場合が問題というよりは,説明がやっかい.親文字が複数であるが,片方がグループルビで,もう一方がモノルビの際に,片方が複数の親文字にルビを対応させ,片方は,個々の漢字にルビを対応させ……みたいな説明になる.この説明でモノルビという用語は便利
>
> モノルビとグループルビに限れば,ルビ配置のルールは以下の場合に分けられる
>  1 親文字1字の場合
>  2 親文字2字以上の場合
>   a 親文字もルビ文字も漢字又は仮名
>    ルビ文字が1字の場合
>    ルビ文字が2字以上の場合
>     親文字列長とルビ文字列長が同じ
>     親文字列長とルビ文字列長が異なる
>      親文字列長が長い
>      ルビ文字列長が長い
>   b 親文字もルビ文字のいずれかがラテン文字の場合
>
> ここに熟語ルビを含めると,以下になる.問題がaだけですので,そこだけを示す.
>  2 親文字2字以上の場合
>   a 親文字もルビ文字も漢字又は仮名
>   a-1 親文字列に対し,ルビ文字全体が対応している(従来のグループルビ).
>    ルビ文字が1字の場合
>    ルビ文字が2字以上の場合
>     親文字列長とルビ文字列長が同じ
>     親文字列長とルビ文字列長が異なる
>      親文字列長が長い
>      ルビ文字列長が長い
>   a-2 親文字列は一体であり,この親文字に対し,ルビ文字全体が対応している
>    とともに,部分ごとの対応も示されている(分割可能なグループルビのこと)
>     分割しない場合は,a1と同じ,分割した場合は,1又はa-1と同じ
>   a-3 親文字列は一体であり,この親文字に対し,ルビ文字の各文字ごとに
>    ルビが対応している(熟語ルビのこと).
>     各親文字列に対応するルビ文字列長が,各親文字の長さ以下の場合
>     各親文字列に対応するルビ文字列長が,各親文字の長さを超える場合
>      親文字列長とルビ文字列長が同じ
>      親文字列長とルビ文字列長が異なる
>       親文字列長が長い 例:
>       ルビ文字列長が長い
>
> *これはシンプルルビの内容は同じで書き換えたも,マークアップでa-2とa-3の区別が問題.
>
> 熟語ルビを含めた別案.そこだけを示す.
>  2 親文字2字以上の場合
>   a 親文字もルビ文字も漢字又は仮名
>   a-1 親文字列に対し,ルビ文字全体が対応している(従来のグループルビ).
>    ルビ文字が1字の場合
>    ルビ文字が2字以上の場合
>     親文字列長とルビ文字列長が同じ
>     親文字列長とルビ文字列長が異なる
>      親文字列長が長い
>      ルビ文字列長が長い
>   a-2-1 親文字列は一体であり,この親文字に対し,ルビ文字全体が対応して
>     いるとともに,ルビ文字が親文字1字ごと又は部分に対応しいる(特別の
>     指示のないもの).
>      分割しない場合は,a1と同じ,分割した場合は,1又はa-1と同じ
>   a-2-2 上と同じであるが,(特別の指示のあるもの).
>       1の親文字1字の場合と同じ
>
> この別案は,熟語ルビを分解し,a-2-1又はa-2-2とする.いってみれば,ルビの字数がどうであろうと,熟語に付くルビをモノルビ的に処理したければa-2-2,グループルビ的に処理したければa-2-1を選びなさいということです.
>
> ただ,a-2-2で親文字列の2文字と対応させて文字列があった場合が新たな問題となるが,それはa-1で処理すればよい..



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Regards,
Makoto

Received on Wednesday, 27 July 2022 12:14:55 UTC