Re: 両側ルビをどうするか

村田さん、

DAISYコンソーシアムは、両側ルビを必要と考えていない、のか、積極的に、アクセシビリティに問題があるなどの理由で、あっては困る、と考えているのかどちらでしょう?

DAISY コンソーシアムの立場がわかったとして、他の領域、例えば電子書籍や、ウェブ、などなど、はどうでしょう?

木田

> 2022/07/27 21:15、MURATA Makoto <eb2m-mrt@asahi-net.or.jp>のメール:
> 
> 木田さん、
> 
> 両側ルビに固執する人が仕様制定側にはいますが、
> ブラウザベンダは嫌がっているのが現状だと
> 思います。Firefoxだけが例外ですが、シェアは
> 10%を切っています。
> 
> 日本DAISYコンソーシアムには、両側ルビ
> に言及する人は私以外にいません。私が
> 両側ルビが必要かと聞いたときに答えてくれる
> (そしてパーレンで処理していると言う)人が
> いるだけです。日本DAISYコンソーシア
> 技術委員会としての公式な意見をまとめて
> HTML WGに出すのは、おそらくやるほうが
> 良いですね。あれば使うかもしれない程度
> の関心しかないと書くことになるでしょう。
> 
> このタスクフォースから、両側ルビの必要性
> についてHTML WGにレポートすればそれで
> よいと思います。議論してもどうせ無駄(きっと
> 平行線)なのでタスクフォース内でアンケート
> を取り、その結果を報告するというのは
> どうでしょう。
> 
> W3C内での決定権はHTML WGにあります。ただし、
> WHATWGのHTMLにはブラウザベンダが実装しない
> と入らないので、HTML WGの仕様に入っていても
> 空文になる可能性は大きい。
> 
>> ただし、両側ルビがとても重要なら、行間注というものを定義して、それは、ルビのように範囲につくのではなく、特定の文字もしくは文字の間に付く。脚注のスタイル差のようなもの。そのようなものを定義することができるなら、複雑性をもたらすことなく、両側ルビのようなものを生かす余地があるかとも思います。もちろん、html 自体に脚注の機能さえありませんので(right?)、勝算は高くありませんが、これが正しい方向かと思います。
> 
> ルビの複雑化は正しい方向ではないというのは同意します。
> しかし、Open Annotationを追求するのが正しい方向だと
> 私は思っています。
> 
> 村田 真
> 
> 2022年7月27日(水) 20:48 木田泰夫 <kida@mac.com>:
>> 
>> みなさま、
>> 
>> (敏先生、指摘ありとうございます)
>> 
>> 両側ルビをどうするか決める必要がありますね。両側ルビはいらない、と言う声も多いようですが、jlreq-d でいらないことにすると、おそらく将来にわたって両側ルビを殺すことになるでしょうから、そのような覚悟で考えましょう。
>> 
>> 私は、現在のルビの仕組みを両側につけられるようにすることは、重要性以前に、仕組みを複雑にしすぎると言う理由で、やらない方が良いと感じています。
>> 
>> ただし、両側ルビがとても重要なら、行間注というものを定義して、それは、ルビのように範囲につくのではなく、特定の文字もしくは文字の間に付く。脚注のスタイル差のようなもの。そのようなものを定義することができるなら、複雑性をもたらすことなく、両側ルビのようなものを生かす余地があるかとも思います。もちろん、html 自体に脚注の機能さえありませんので(right?)、勝算は高くありませんが、これが正しい方向かと思います。
>> 
>> いかがでしょう?
>> 
>> 木田
>> 
>> 2022/07/27 13:24、Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>のメール:
>> 
>> Yasuo Kida 様
>> みなさま
>> 
>>  小林 敏 です.
>> 
>> Yasuo Kida さんwrote
>> 
>> 用語について
>> 
>> ルビは、三種類もあるルビの理解がまず難しいと感じています。しかしよく比べて読
>> 
>> めば基本は共通です。ルビの単位が一文字より大きければグループルビですから、モ
>> 
>> ノルビとグループルビは一体で説明し、異なる点を、一文字の場合には、と例外を説
>> 
>> 明する方が記述が短く、わかりやすくなるように思います。用語を増やすとそれだけ
>> 
>> 複雑に見えますので、両方まとめて「ルビ」で良いと私は思います。
>> 
>> 
>> これは可能です.グループルビの分割を認めると,親文字1字の場合も記述しないといけない.つまりモノルビの方法です.
>> 
>> ただ,両側ルビの場合が問題というよりは,説明がやっかい.親文字が複数であるが,片方がグループルビで,もう一方がモノルビの際に,片方が複数の親文字にルビを対応させ,片方は,個々の漢字にルビを対応させ……みたいな説明になる.この説明でモノルビという用語は便利
>> 
>> モノルビとグループルビに限れば,ルビ配置のルールは以下の場合に分けられる
>>  1 親文字1字の場合
>>  2 親文字2字以上の場合
>>   a 親文字もルビ文字も漢字又は仮名
>>    ルビ文字が1字の場合
>>    ルビ文字が2字以上の場合
>>     親文字列長とルビ文字列長が同じ
>>     親文字列長とルビ文字列長が異なる
>>      親文字列長が長い
>>      ルビ文字列長が長い
>>   b 親文字もルビ文字のいずれかがラテン文字の場合
>> 
>> ここに熟語ルビを含めると,以下になる.問題がaだけですので,そこだけを示す.
>>  2 親文字2字以上の場合
>>   a 親文字もルビ文字も漢字又は仮名
>>   a-1 親文字列に対し,ルビ文字全体が対応している(従来のグループルビ).
>>    ルビ文字が1字の場合
>>    ルビ文字が2字以上の場合
>>     親文字列長とルビ文字列長が同じ
>>     親文字列長とルビ文字列長が異なる
>>      親文字列長が長い
>>      ルビ文字列長が長い
>>   a-2 親文字列は一体であり,この親文字に対し,ルビ文字全体が対応している
>>    とともに,部分ごとの対応も示されている(分割可能なグループルビのこと)
>>     分割しない場合は,a1と同じ,分割した場合は,1又はa-1と同じ
>>   a-3 親文字列は一体であり,この親文字に対し,ルビ文字の各文字ごとに
>>    ルビが対応している(熟語ルビのこと).
>>     各親文字列に対応するルビ文字列長が,各親文字の長さ以下の場合
>>     各親文字列に対応するルビ文字列長が,各親文字の長さを超える場合
>>      親文字列長とルビ文字列長が同じ
>>      親文字列長とルビ文字列長が異なる
>>       親文字列長が長い 例:
>>       ルビ文字列長が長い
>> 
>> *これはシンプルルビの内容は同じで書き換えたも,マークアップでa-2とa-3の区別が問題.
>> 
>> 熟語ルビを含めた別案.そこだけを示す.
>>  2 親文字2字以上の場合
>>   a 親文字もルビ文字も漢字又は仮名
>>   a-1 親文字列に対し,ルビ文字全体が対応している(従来のグループルビ).
>>    ルビ文字が1字の場合
>>    ルビ文字が2字以上の場合
>>     親文字列長とルビ文字列長が同じ
>>     親文字列長とルビ文字列長が異なる
>>      親文字列長が長い
>>      ルビ文字列長が長い
>>   a-2-1 親文字列は一体であり,この親文字に対し,ルビ文字全体が対応して
>>     いるとともに,ルビ文字が親文字1字ごと又は部分に対応しいる(特別の
>>     指示のないもの).
>>      分割しない場合は,a1と同じ,分割した場合は,1又はa-1と同じ
>>   a-2-2 上と同じであるが,(特別の指示のあるもの).
>>       1の親文字1字の場合と同じ
>> 
>> この別案は,熟語ルビを分解し,a-2-1又はa-2-2とする.いってみれば,ルビの字数がどうであろうと,熟語に付くルビをモノルビ的に処理したければa-2-2,グループルビ的に処理したければa-2-1を選びなさいということです.
>> 
>> ただ,a-2-2で親文字列の2文字と対応させて文字列があった場合が新たな問題となるが,それはa-1で処理すればよい..
> 
> 
> 
> -- 
> Regards,
> Makoto

Received on Wednesday, 27 July 2022 12:23:37 UTC