- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Wed, 29 Jul 2020 05:21:13 +0000
- To: MURATA Makoto <eb2m-mrt@asahi-net.or.jp>, W3C JLReq TF <public-i18n-japanese@w3.org>
村田 様 みなさな 小林敏です Placement of Japanese Rubyを直す機会があれば,JLReqの行間 注の例示への参照を付けましょう. 次のルビと行間注ですが,おっしゃるように,その境界はあいまい です.文書作成者(または指定者)の指示によるしかないかと思っ ています.(似た事例として,ルビ処理では,複合語の場合,全体 を1つの熟語ルビの親文字とするか,複合語を構成する各語を1つの 親文字とするかは,対象の語句から決まることではなく,文書作成 者(または指定者)の指定によるしかありません.例えば,東京都 と言った場合,“東京都(とうきようと)”とするか,“東京(とうき よう)”+“都(と)”とするかは,文書作成者(または指定者)が決 めるしかありません。) 行間注は,ある意味なんでもありかと思います.それに対し,ルビ は必ず親文字が1字以上あり,また,語です(複合語を含め).ル ビ文字列は,まとまりとなったものについては分割禁止です. これに対し,行間注は,親文字がなく,対応する位置だけでもよい し,語句でも,文でも,段落全体でもかまいません.行間注は,親 文字列も行間注文字列も,分割可能位置では分割が可能にしないと 処理できません.配置上の問題としては,原則として行間注はベタ 組であり,配置位置も,ルビとは異なり,親文字に対し,先頭を合 わせてもよいし,末尾を合わせてもよいし,中心をそろえてもよ い,という選択肢は必要になるかと思います.親文字からのはみ出 しも,他の文字に掛かることは許容しないといけないでしょう. なお,考え方としては,ルビ処理と行間注を含めた処理法を記述 し,そのなかで,部分を考え(モノルビ,グループルビ,熟語ル ビ,……),その部分の処理法を規定するということも考えれるか と思います. 問題は,行間注まで含めた処理を方法を記述することは,それなり に大変であり,複雑になります.ですので,まずは行間注は除外 し,ルビ処理だでを書くということで進めていくしかないのではな いか,ということです. なお,行間注の配置処理方法については,以前に書いたものがあっ たかと思います. 以上です. MURATA Makoto さん wrote > 皆さん、 > > ルビとは何で、行間注とは何か、両者の境界は > なにかをはっきりさせる必要があると思います。 > > https://github.com/w3c/simple-ruby/issues/42 > > 小林先生が、以前にこう書いています。 > > 冒頭近く"Ruby as notes"という注があります. > ここで説明している行間注については,JLReqの > "4.2.2 Note Numbers"の直前に行間注の例(図)を > 掲げていますので,可能であればで結構ですが, > 参照を付けていただけると,ありがたい. > > この例では、「徳川家康」について、「1837-1913 江戸幕府最後の > 将軍」が行間注となっています。では、 「1837-1913」とだけつける > と、行間注でしょうか、ルビでしょうか。そして、Rules for Simple > Placement of Japanese Rubyがカバーする範囲でしょうか? > > ほかに、帝釈にインドラと振ったら、ルビでしょうか、 > 行間注でしょうか。日本デイジーコンソーシアム > の技術委員会でまとめた例がここにあります。 > > https://onedrive.live.com/Edit.aspx?resid=4106E423DCEF597E!41864&wdPid=2e60c9ec&authkey=!AGh8d3MrAlsP2bk > > これはWord文書です。Webで見るのではなく、ダウンロード > してみてください。 > > 慶應義塾大学 > 村田 真
Received on Wednesday, 29 July 2020 05:21:13 UTC