- From: 田嶋 淳 <tajima@sanyosha.co.jp>
- Date: Wed, 29 Jul 2020 08:42:23 +0900
- To: 下農さん <atsushi@w3.org>
- Cc: public-i18n-japanese@w3.org
- Message-Id: <017972B0-117A-44A5-A0A0-D55DBB34DA95@sanyosha.co.jp>
田嶋です。 和文での斜体などは確かに伝統的な日本語組版での使用例はないでしょうが、現実問題としてビジネス書などでは使われている例があると思いますし、見たことはあります。おそらくワープロの文脈からの流入です。ただ、正しい用法ではないのだから違う修飾を使えという話になれば当然可能な範疇だとも思います。 > 2020/07/28 16:57、Atsushi Shimono (W3C Team) <atsushi@w3.org>のメール: > > shimonoです > > On 2020/07/28 14:28, MURATA Makoto wrote: >> 斜体の問題が議論されていますが,以下のような問題があるかと思 >> います. >> 素人意見です。 > > 同じく。 > >> 国際化することによって、これまで日本語では使われてこ >> なかった機能が入ってきます。そうすると、それを使う >> 人が出てくる。登場人物以外の発話などについては >> 斜体にするというというのは伝統的な日本語組版には >> なかったことでしょうが、いまの映画字幕では行われて >> いるのでしょう。 >> 使い道はあるのだから、動作をきちんと決めて標準化 >> するという意見もあると思います。当然、いろいろ >> 問題が出てきて、それがいま議論されていると >> 理解しています。伝統がないところに規則を >> 作り出すのは大変です。 >> 伝統的な組版にないのだから、そんなものは使うな、 >> 実装するなという意見もあると思います。しかし、 >> Web時代において、これまで通りの日本語組版 >> 以外はいっさいやらないというのは、進化を拒否する >> 姿勢です。 >> >> ここまで書いてきて、自分の意見が整理できません。 >> 伝統がないところに規則を標準化するのは無茶だと >> 思いますし、Web時代に伝統的な組版しかやらない >> というのもどうかと思います。 > > 個人的には文化の融合点の無法地帯からの収束的な過渡期なのかなぁ、と、特に斜体+ルビとかを > 見てると思うのですが、まだ標準化に入るには議論が煮詰まっていない素朴すぎる願望な段階なのか > なぁ、とは感じるところです。斜体を含めた文字変形についていえば、ユースケースとか変形手法の > まとめと周辺への影響・考慮点などをある程度の文書にはできるのでしょうか。もっとも、ある部分 > は欧文の仕様からのはずなので、その点では網羅するのは大変でもそれなりにまとめられる現状と思 > いますが。逆に斜体+ルビだと、ルビ部分だけ斜体の時に前後にかぶるルビ文字どうするんだとか、 > いろいろありそうな感じもします。。(そういえばrtにpaddingか何か入れたらレイアウト的には実現 > できそうな気も?) > > 翻って、JLreq/-TFとしてと思ったら、ですが、ある言語の組版要件として組み込むのは、進化を > 拒否する姿勢といわれても、なんか違う感じがするなぁ、というのが正直なところです。。 > >> しばらくは実装に任せ、だんだん合意ができてくるのを >> 待って、標準化するというぐらいでしょうか。 > > というところで、実装に任せ、というのもhtml/cssの中でやるのはある意味で卵と鶏なので、JL-TF > として、何かできるとすれば&余力がひねり出せれば、JLreqみたいなのでなく、実際に利用されて > いる事例のサーベイをまとめたドキュメントを作成する、あたりが一つなのかな、と思うところです。 > > > > *************************************** (株)三陽社 メディア開発室 http://www.sanyosha.co.jp/ 田嶋 淳 tajima@sanyosha.co.jp ※ブログ運営中です。 ご意見をいただければ幸いです。 http://densyodamasii.com/ ***************************************
Received on Tuesday, 28 July 2020 23:42:41 UTC