- From: MURATA Makoto <eb2m-mrt@asahi-net.or.jp>
- Date: Tue, 28 Jul 2020 14:28:06 +0900
- To: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Cc: "Atsushi Shimono (W3C Team)" <atsushi@w3.org>, 木田泰夫 <kida@mac.com>, Fuqiao Xue <xfq@w3.org>, W3C JLReq TF <public-i18n-japanese@w3.org>
- Message-ID: <CALvn5EDdZ5AwdZACNAC+Ahqx=TzuQ2eGwFzE+usxoxHsNynZRg@mail.gmail.com>
2020年7月22日(水) 14:10 Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>: > みなさま > > 小林敏です > > 斜体の問題が議論されていますが,以下のような問題があるかと思 > います. > 素人意見です。 国際化することによって、これまで日本語では使われてこ なかった機能が入ってきます。そうすると、それを使う 人が出てくる。登場人物以外の発話などについては 斜体にするというというのは伝統的な日本語組版には なかったことでしょうが、いまの映画字幕では行われて いるのでしょう。 使い道はあるのだから、動作をきちんと決めて標準化 するという意見もあると思います。当然、いろいろ 問題が出てきて、それがいま議論されていると 理解しています。伝統がないところに規則を 作り出すのは大変です。 伝統的な組版にないのだから、そんなものは使うな、 実装するなという意見もあると思います。しかし、 Web時代において、これまで通りの日本語組版 以外はいっさいやらないというのは、進化を拒否する 姿勢です。 ここまで書いてきて、自分の意見が整理できません。 伝統がないところに規則を標準化するのは無茶だと 思いますし、Web時代に伝統的な組版しかやらない というのもどうかと思います。 しばらくは実装に任せ、だんだん合意ができてくるのを 待って、標準化するというぐらいでしょうか。 村田 真 > > 斜体は文字の変形です.となると,以下の問題も含めないといけな > いでしょう. > 平体 文字の垂直方向の変形 > 長体 文字の左右方向の変形 > 斜体 これは,文字の角度を変えるのですが,いくつか方式があ > る.また,これと平体や長体と組合せも考えられる > > ですから,文字の変形にはどんなものがあり,それは文字を具体的 > にどう変形するかを説明しないといけない. > > 次に,文字を行に並べる場合,平体と長体は,水平または垂直方向 > でよいが,斜体は,水平または垂直だけでなく,文字の変形に合わ > せて角度を付けて配置する方法もある.これも説明しないといけな > い. > > さらに,行に文字を並べる場合,ベタ組とはいかなるものか,平体 > と長体は変形率で考えればよいが,斜体はどうするか.また,ベタ > 組でない場合,アキで指定した場合,または字送りで指定した場 > 合,どのように処理するのか.字送りの場合は基準点さえ決まって > いれば簡単であるが,字間で指定されている場合,どこが基準かが > 問題となる. > > その上で,ルビをどうするかがある.斜体の場合,親文字との行送 > り方向の間隔をどうするかも問題となるでしょう. > > 次に用法の問題であるが,日本語組版で書籍の場合は,こうした文 > 字の変形の用法はないと考えてよいでしょう.実際の使用でも装幀 > や本扉など,限られているかと思います.ただし,本文を平体か長 > 体にした例はないわけではない. > > なかには,本文で欧文の文献をイタリック体にする用法にならっ > て,和文の文献を斜体にした例があるが,これは確立された用法で > はない.また,強調や外来語の使用で欧文のイタリック体にならっ > て,和文でも斜体にする例がないわけではないが,これも確立され > た用法ではない.(ついでにいえば,強調の方法は,欧文も和文で > もいくつかの方法があるが(和文の方が方法は多様である)そこで > 共通した方法といえるものはないでしょう(アンダーラインだけは > 同じかな,どうかな).欧文でボールド体にする方法と和文のゴシ > ック体にする方法は似ているが,それの考え方は異なるでしょう > .) > > 雑誌では,変形文字の使用は,それなりに見掛けるが,この使用に > ついて,慣習化された用法はないでしょう.ですから,あくまで, > デザイン上の選択です. > > ですから,用法を離れて形の問題だけに限定し,Webでは,このよ > うな指示があれば,こうした変形をしなさい,そして,行にこのよ > うに配置しなさい,という解説は可能ですが,けっこう大変かと思 > います. > > なお,欧文文字は,傾向として,文字の変形を避ける傾向にあるよ > うに思います.また,和文文字も変形した場合は,読みやすさには > つながらず,どちらかといえば,強調というか,差を表現して,あ > る種の違いを表現するものですので,それが可能になると,やりた > い人は出てくるでしょうが,それがいいことかどうかは,別の問題 > でしょう. > > 以上です. > > Atsushi Shimono (W3C Team) さん wrote > > > ? hi Kida-san, Fuqiao-san > > > > On 2020/07/21 09:37, 木田泰夫 wrote: > > > Fuqiao said: > > >> I wonder if there is plan to write this into a > > >> future version of jlreq, or are layout requirements for subtitles > > >> considered out of scope for jlreq? > > > > > > yes, it is out of scope of the current JLReq. It seems subtitles are > closer to design elements than composition of multiple lines (Illustrator > vs InDesign in Adobe language? :). > > > > > > With that said I see benefits of maintaining important information > related Japanese text layout and making them discoverable. Will discuss in > TF. > > > > ? If we want to include this kind of information into JLreq (and/or in > note or amendment etc.), I > > personally think we first need: > > - to include italic/shear itself into JLreq in details as note > > ? - this might be possible at this stage? - there is some kin > > d of cases and common way for vertical writing- to request > > more real use cases, documents (authoring tools manuals > > ?), and/or backgrounds why such design was selected? (I p > > ersonally hesitate to work on, since I usually don't use subt > > iltes and/or watch these - lack of knowledge on > > actual use) > > > -- Regards, Makoto
Received on Tuesday, 28 July 2020 05:28:57 UTC