Re: summary on shearing style for ruby

2020年7月22日(水) 14:10 Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>:

> みなさま
>
> 小林敏です
>
> 斜体の問題が議論されていますが,以下のような問題があるかと思
> います.
>

素人意見です。

国際化することによって、これまで日本語では使われてこ
なかった機能が入ってきます。そうすると、それを使う
人が出てくる。登場人物以外の発話などについては
斜体にするというというのは伝統的な日本語組版には
なかったことでしょうが、いまの映画字幕では行われて
いるのでしょう。

使い道はあるのだから、動作をきちんと決めて標準化
するという意見もあると思います。当然、いろいろ
問題が出てきて、それがいま議論されていると
理解しています。伝統がないところに規則を
作り出すのは大変です。

伝統的な組版にないのだから、そんなものは使うな、
実装するなという意見もあると思います。しかし、
Web時代において、これまで通りの日本語組版
以外はいっさいやらないというのは、進化を拒否する
姿勢です。

ここまで書いてきて、自分の意見が整理できません。
伝統がないところに規則を標準化するのは無茶だと
思いますし、Web時代に伝統的な組版しかやらない
というのもどうかと思います。

しばらくは実装に任せ、だんだん合意ができてくるのを
待って、標準化するというぐらいでしょうか。

村田 真




>
> 斜体は文字の変形です.となると,以下の問題も含めないといけな
> いでしょう.
> 平体 文字の垂直方向の変形
> 長体 文字の左右方向の変形
> 斜体 これは,文字の角度を変えるのですが,いくつか方式があ
> る.また,これと平体や長体と組合せも考えられる
>
> ですから,文字の変形にはどんなものがあり,それは文字を具体的
> にどう変形するかを説明しないといけない.
>
> 次に,文字を行に並べる場合,平体と長体は,水平または垂直方向
> でよいが,斜体は,水平または垂直だけでなく,文字の変形に合わ
> せて角度を付けて配置する方法もある.これも説明しないといけな
> い.
>
> さらに,行に文字を並べる場合,ベタ組とはいかなるものか,平体
> と長体は変形率で考えればよいが,斜体はどうするか.また,ベタ
> 組でない場合,アキで指定した場合,または字送りで指定した場
> 合,どのように処理するのか.字送りの場合は基準点さえ決まって
> いれば簡単であるが,字間で指定されている場合,どこが基準かが
> 問題となる.
>
> その上で,ルビをどうするかがある.斜体の場合,親文字との行送
> り方向の間隔をどうするかも問題となるでしょう.
>
> 次に用法の問題であるが,日本語組版で書籍の場合は,こうした文
> 字の変形の用法はないと考えてよいでしょう.実際の使用でも装幀
> や本扉など,限られているかと思います.ただし,本文を平体か長
> 体にした例はないわけではない.
>
> なかには,本文で欧文の文献をイタリック体にする用法にならっ
> て,和文の文献を斜体にした例があるが,これは確立された用法で
> はない.また,強調や外来語の使用で欧文のイタリック体にならっ
> て,和文でも斜体にする例がないわけではないが,これも確立され
> た用法ではない.(ついでにいえば,強調の方法は,欧文も和文で
> もいくつかの方法があるが(和文の方が方法は多様である)そこで
> 共通した方法といえるものはないでしょう(アンダーラインだけは
> 同じかな,どうかな).欧文でボールド体にする方法と和文のゴシ
> ック体にする方法は似ているが,それの考え方は異なるでしょう
> .)
>
> 雑誌では,変形文字の使用は,それなりに見掛けるが,この使用に
> ついて,慣習化された用法はないでしょう.ですから,あくまで,
> デザイン上の選択です.
>
> ですから,用法を離れて形の問題だけに限定し,Webでは,このよ
> うな指示があれば,こうした変形をしなさい,そして,行にこのよ
> うに配置しなさい,という解説は可能ですが,けっこう大変かと思
> います.
>
> なお,欧文文字は,傾向として,文字の変形を避ける傾向にあるよ
> うに思います.また,和文文字も変形した場合は,読みやすさには
> つながらず,どちらかといえば,強調というか,差を表現して,あ
> る種の違いを表現するものですので,それが可能になると,やりた
> い人は出てくるでしょうが,それがいいことかどうかは,別の問題
> でしょう.
>
> 以上です.
>
> Atsushi Shimono (W3C Team) さん wrote
>
> >  ? hi Kida-san, Fuqiao-san
> >
> > On 2020/07/21 09:37, 木田泰夫 wrote:
> > > Fuqiao said:
> > >> I wonder if there is plan to write this into a
> > >> future version of jlreq, or are layout requirements for subtitles
> > >> considered out of scope for jlreq?
> > >
> > > yes, it is out of scope of the current JLReq. It seems subtitles are
> closer to design elements than composition of multiple lines (Illustrator
> vs InDesign in Adobe language? :).
> > >
> > > With that said I see benefits of maintaining important information
> related Japanese text layout and making them discoverable. Will discuss in
> TF.
> >
> >  ? If we want to include this kind of information into JLreq (and/or in
> note or amendment etc.), I
> > personally think we first need:
> > - to include italic/shear itself into JLreq in details as note
> >  ? - this might be possible at this stage? - there is some kin
> > d of cases and common way for vertical writing- to request
> >  more real use cases, documents (authoring tools manuals
> > ?), and/or backgrounds why such design was selected? (I p
> > ersonally hesitate to work on, since I usually don't use subt
> > iltes and/or watch these - lack of knowledge on
> >  actual use)
>
>
>

-- 
Regards,
Makoto

Received on Tuesday, 28 July 2020 05:28:57 UTC