- From: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Date: Thu, 9 Apr 2020 10:17:03 +0900
- To: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Cc: MURATA Makoto <eb2m-mrt@asahi-net.or.jp>, 田嶋淳 <tajima@sanyosha.co.jp>, public-i18n-japanese@w3.org
ラグ組に重心が移るのは理解できますが、ラグ組だけ、というのは確かに少々乱暴かと思います。両端揃えには独自の美しさがあるので、オプションとしてあるべきかと思います。また CSS に両端揃えがありますから動作を考えておく必要があります。 両端揃えの環境のルビについて気になっているのは分割禁止のグループルビです。専門家がレイアウトと校正を行う環境においては、長いグループルビが改行にかかっても、いろいろなテクニックで行の調整があまり極端にならないように工夫できたでしょう。デジタルデバイスにおいてはそうも行きませんので、極端な行が出てきそうです。それよりはなんらかの基準で分割を許した方が総体的に良い結果になるのではと。 木田 > 2020/04/09 9:23、Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>のメール: > > MURATA Makoto 様 > > 小林敏です > > うーん,熟語ルビの問題は,構成している漢字間で分割できるかど > うかだけが問題ではないのですが.それが重要な問題ではなく,漢 > 字とルビの対応がどうあるかが重要な問題ですので,2行に分割す > るという問題からだけでは答はえはでないと思います. > > また,ラグ組だけでよいかは,判断の分かれる問題かと思います. > > “日本語書記技術WG報告書19_03.pdf”を読んだ人から,このドキ > ュメントには一部試験的にラグ組にした部分があるのですが,この > 部分は読みにくいなあ,というコメントももらっています.もちろ > ん慣れも問題が大きいからかもしれませんが,…… > > MURATA Makoto さん wrote > >> 乱暴な発言をします。これからの組版はラグ組でいい、つまり >> 右端(もしくは下端)が揃ってなくて構わない。となると、ルビ >> のなかで無理して改行位置を探すなんてせずに、ぜんぶ次の行に >> 回してしまえばいい。だから熟語ルビはいらない。 >> >> 村田 真 >> >> 2020年4月8日(水) 16:39 Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>: >> >>> 田島 様 >>> 木田 様 >>> みなさま >>> >>> 小林敏です >>> >>> 熟語ルビについては,これまでのコンピュータ組版では,たしかに >>> 十分に対応できていなかった面もあったかと思います.しかし,PDF >>> にすると固定レイアウトの場合には,個別箇所での工夫が可能でし >>> た.ですから,これまでは個別箇所で処理を行うか,あるいはあき >>> らめる,ということだったでしょう. >>> >>> 完全な自動組版を考慮するからこそ,個別処理ではなく,自動で可 >>> 能な処理方法を考える必要性があると,私は思っています. >>> >>> たしかに,熟語にするかどうか,例えば姓名を一体で扱うか,性と >>> 名前を別の熟語と考えるかは,判断が分かれることで,これは,原 >>> 稿又は編集段階で決めることで,その必要性を考えている人が行え >>> ばいいことで,そうした選択が可能になっていることが重要かと思 >>> います. >>> >>> 以上です. >>> >>> 木田泰夫 さん wrote >>> >>>> 田嶋さん、ありがとうございます。 >>>> >>>> 音声、どうしちゃったんでしょうね。田嶋さん側から当初ガサガサという感じの音が聞こえていました。 >>>> >>>> 熟語ルビについてのインプット、ありがとうございます。熟語ルビを除いて単純化した方が良いと考えられる方がおられますし、考えどころですね。 >>>> >>>> 木田 >>>> >>>>> 2020/04/07 16:48、田嶋 淳 <tajima@sanyosha.co.jp>のメール: >>>>> >>>>> >>>>> 田嶋です。 >>>>> >>> Zoomで会議は視聴できているのですが、どうやら音声入力がうまく働いていないようなのでメールで意見を述べておきます。熟語ルビについてですが、現状EPUB作成の現場では熟語であるかどうかを意識しているケースはまずないと思います。理由は以下です。 >>>>> ・元データであるInDesignが熟語ルビに対応しておらず、機械的な変換が不可能であること >>>>> ・「それが熟語であるかどうか」の判断を制作者側が決定することが難しく、校正の際にも出版社側でも判断しがたいケースが多々ありそうなこと >>>>> です。正直熟語ルビは複雑すぎるのではないかと思っています。 >>> >>> ――――――――――――――――――――― >>> 小林 敏(toshi) 2020年 4月 8日 >>> e-mail: binn@k.email.ne.jp >>> ――――――――――――――――――――― >>> >>> >> >> -- >> Regards, >> Makoto > > > > ――――――――――――――――――――― > 小林 敏(toshi) 2020年 4月 9日 > e-mail: binn@k.email.ne.jp > ―――――――――――――――――――――
Received on Thursday, 9 April 2020 01:17:20 UTC