- From: KobayashiToshi via GitHub <sysbot+gh@w3.org>
- Date: Tue, 18 Jan 2022 00:55:39 +0000
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>5 横組(縦組で文字を横に回転した場合を含む)の場合,仮想ボディの天地左右中央 >の位置にある和文に対し,短字のラテン文字,あるいは大文字をを並べると和文の下 >端(縦組では左端)より,字面が上がって(縦組では右に寄って)見える.しかし, >この位置を変えるとアッセンダーとデッセンダーがある小文字が行間にはみ出してし >まうかもしれない.そこで,和文と欧文の仮想ボディの位置を揃えるしかないという >ことになる.多少は不満が残るがやむをえない. 活字組版では,長い間,この方法で処理してきたが,上すぎる,下げるとデッセンダーをどうするんだと,議論があった.手動写真植字でも同じで,デッセンダーをの幅を小さくした書体も作製されていた.もちろん,個別のケースでフォントのサイズやフォントの選択などにより,位置の調整は施すことは採用してもよいが,それがデフォルトということではないだろうということである.(フォントサイズも小文字を主に考えるとバランスをよくても,大文字だけの例は日本語組版では多く,この場合は,ラテン文字が大きく感じる例もある.) したがって,和文文字にベースラインを設定して,その位置を考慮して組むとしても問題は残る.和文文字のベースラインをどこに設定しても(たぶん,仮想ボディの上端から88パーセントの位置が正解に近いかもしれないが),その和文のベースラインにラテン文字のベースラインを揃えれば正解が出てくるということにはならない.かならず不満が残る. 最近の書籍では,ラテン文字のベースラインを和文文字の外枠の下端か,その近くに設定した例をよく見かけるが,特に縦組の場合,ラテン文字の内容にもよるが,ラテン文字が左によってバランスを壊した印象を与えて,何か違和感を感じる. -- GitHub Notification of comment by KobayashiToshi Please view or discuss this issue at https://github.com/w3c/jlreq/issues/324#issuecomment-1014980869 using your GitHub account -- Sent via github-notify-ml as configured in https://github.com/w3c/github-notify-ml-config
Received on Tuesday, 18 January 2022 00:55:41 UTC