- From: KobayashiToshi via GitHub <sysbot+gh@w3.org>
- Date: Thu, 08 Jul 2021 07:17:40 +0000
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>次に,編集・校正の参考として,それなりに普及していた“標準 校正必携” >(現代ジャーナリズム出版会,1966年10月)では,以下のような記述があります. > >促音・拗音や長音(音引)などが行頭にくることを避けるために無理な調整をす >る必要はない. これを補足する説明が“エディター講座 校正技術 II 縦組校正編”(日本エ ディタースクール出版部,1972年)に,以下のようにあります. 行頭の拗音・促音・長音 これらが行頭にきた場合,発音が割れて読みにくく, 体裁上もよくないので,従来,これらを避けるために調整を施していた.しかし, 出てくる数が多い場合,それを一々調整することは大変な作業であり,今日では ある程度許容する方向にある.ただし,片かなの拗音については,今でもなるべ く避けるのが普通である. 要するに作業が大変なので,許容しよう,しかし,平仮名はいいけど,片仮名は いやだな,ということのようです.しかし,いったん許容が認められると,いつ のまにか,片仮名も許容され,今では多くの出版物で,全ての小書きの仮名の行 頭配置は許容されているということのようです. さらに補足しておくと,小書きの仮名は,小さいサイズの字面の活字はなく,本 文9ポイントに対し,6ポイントの仮名を使い,隙間はスペースで埋めていたとい う時代もあったようです.ですから,小書き仮名はあまり使用されてこなかった と思われる.それが1986年に告示された“現代仮名遣い”の前身である1946年の 告示の“現代かなづかい”で“拗音にあらわす や,ゆ,よ は,なるべく右下 に小さく書く”,促音をあらわす つ は,なるべく右下に小さく書く”という ことにより,使用が増えたのではないかと考えています. -- GitHub Notification of comment by KobayashiToshi Please view or discuss this issue at https://github.com/w3c/jlreq/issues/285#issuecomment-876195046 using your GitHub account -- Sent via github-notify-ml as configured in https://github.com/w3c/github-notify-ml-config
Received on Thursday, 8 July 2021 07:20:26 UTC