- From: KANZAKI Masahide <mkanzaki@gmail.com>
- Date: Thu, 3 Dec 2009 18:27:48 +0900
- To: public-html-ig-jp@w3.org
こんにちは、神崎です。 Validation Serviceといえば http://validator.w3.org/docs/help.html#validandconform に「Is validity the same thing as conformance?」というQ/Aがあります。多くの人が混乱するんでしょうね。少し整理しておくと、 conform(適合)は、ある仕様の定める適合要件(conformance requirement)全てに合致することを指します。文書だけでなく、ユーザエージェントなどにも適合要件があります。 valid(妥当あるいは検証済み)は、ある仕様の形式文法(DTD、スキーマなど)に照らして正しく書かれていることを指します。文書についてはvalidがconformanceの要件となることが多いですが、形式文法以外の要件を定めている仕様の場合、文法上はvalidだけれどもconformingではないということもあり得ます。 well-formed(整形式)文書は、XML仕様に適合する文書クラスの一つですが、ご存知のとおり妥当性検証は要件となりません。XML文書には、整形式文書と妥当文書の2つの適合レベル(あるいは適合カテゴリ)があることになります。 厳密な話をするときは、適合や妥当という概念は個別の仕様に照らしてどうかということですから、valid HTMLといった表現は意味を持たないことになります。が、通常のやり取りの中であれば、HTML5などの特定の仕様が話の前提となっていたり、どんなHTML仕様にも合うわけ無いもの(たとえばtitle要素がhtml要素の外にあるとか)を指して、invalid HTMLといった表現をすることはよくあるでしょう。 "templates to conform to valid HTML syntax"は、構文に照らして妥当なHTML〔を生成するという要件〕に適合するテンプレート、といった感じでしょうかね。 -- @prefix : <http://www.kanzaki.com/ns/sig#> . <> :from [:name "KANZAKI Masahide"; :nick "masaka"; :email "mkanzaki@gmail.com"].
Received on Thursday, 3 December 2009 09:28:30 UTC