- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Tue, 16 Sep 2025 11:30:06 +0900
- To: Taku Yamaguchi <study.yamahige@gmail.com>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
- Cc: Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>, "tajima@sanyosha.co.jp" <tajima@sanyosha.co.jp>, Urayama <urara@peace.ocn.ne.jp>
Taku Yamaguchi 様 小林 敏 です. Taku Yamaguchi さんwrote >悩ましいと感じるのは、次の2つから、「合字のローマ数字を積極的に使うべし」と判 >断する人がいるのでは?というところです: >- この章が縦組みを説明するもので、かつ短いラテン文字の正立を推してる >- Unicodeに「縦中横のために合字のローマ数字がある」と書いてある > >英語版Wikipediaにも次のようにあります: >> One justification for the existence of pre-combined numbers is to >> facilitate the setting of multiple-letter numbers (such as VIII) on a >> single horizontal line in Asian vertical text. >https://en.wikipedia.org/wiki/Roman_numerals#Unicode >(英語で"One justification"というのは、「これしか理由がない」というニュアンスでしょうか、「理由の一つ」といった軽いニュアンスでしょうか。) そもそも広い意味でのラテン文字を含んだローマ数字は,あまり使わない.限られた用法しかない. 前付けのノンブルは,よくローマ数字の小文字を使うが,プロポーショナルなラテン文字しか使っていない. 合字のローマ数字は,かつては大文字しかなかったが,JIS X 0213で小文字もコードポイントを与えたので,使用できるようになった. 小文字のローマ数字は,箇条書き番号に使用されるが,横組では使うが,縦組ではどうかなと,若いころに教育された. 大文字の合字のローマ数字は,見出しの番号には,たしかに使用されていた.この場合は,たしかに合字のローマ数字は便利ではあるが,…….また何んとか二世という場合にも使用される.これも合字のローマ数字は便利ではあるが,最近は縦中横の機能も使用できる環境が多いので,縦中横で処理できる. まあ,私としては,この問題とは,あまりかかわりたくないなあ,というのが率直な気持.使いたい人は勝手に使ったら,という意味です. >また、Unicodeには「縦組みのときに正立させるため」とあるのに、横組でも広く使われてるところも悩ましいです。 >和文は、なぜ横組でも合字の「Ⅲ」を好むのか? > >横組でも合字の"Ⅲ"を使いたくなる理由には、この前検討した和欧間アキも関係して >るかもしれません。 >ワープロはラテン文字の"I"を欧文として、合字の"Ⅲ"を和文として扱うでしょう。 >「数III」の「数」と「III」との間がくっつき過ぎと思って合字の「Ⅲ」にする人が >多いのかも。 >とはいえ、では、「数IIB」の「II」を合字にしたら「B」はラテン文字で「数ⅡB」に >するのか?、それとも和文(全角)で「数ⅡB」にするのか?合字の「IIB」が欲しい >のでしょうか? > >話がややこしくなるのも、悩ましいところです。
Received on Tuesday, 16 September 2025 02:30:50 UTC