RE: アラビア数字とラテン文字の向きの考え方

もう一つ、コメントします。

> これも合字のローマ数字は便利ではあるが,最近は縦中横の機能も使用できる環境が多いので,縦中横で処理できる.

これはまったく私の憶測にすぎませんが、Unicodeのこのブロックの中で、初期のローマ数字や反転した形の文字以外の、ローマ字と完全に互換な文字に、コードを割り振ったのは、間違いだったのではないかと思います。

なぜなら、先に紹介していただいた記事に書いてあったように、ローマ字を使えるところはローマ字を使って問題がないからです。ある文字列がローマ数字であるか、ローマ数字ではない他の語句であるかは、ほとんどの場合、文字のレベルではなく、言語表現のレベルで認識できるのではないでしょうか。

	MMXXV

を2025(年)以外の単語として理解すべき場合は、きわめて少ないと考えます。また、年号にはローマ数字が比較的用いられるので認識も容易です。

例外として想像できる、きわめて興味深い例が、中国共産党中央委員会総書記の「習近平」氏の姓です。

	習

は、英語では

	Xi

で、大文字だけで書くと

	XI

になってしまいます。確かにこれだけ見ると、ローマ数字のようにも見えます。
しかし、前後関係を見れば、

	I had the honor of being granted an audience with Mr. Xi.
	(習氏に拝謁した)

は、明らかに、Mr. Xiは習氏と分かります。

なので、ローマ数字だから別の文字コードを使う意味は、ほとんどないのではないでしょうか。
縦組みでも、上で述べられたように、縦中横が使えます。

山本太郎

Received on Tuesday, 16 September 2025 03:18:24 UTC