RE: 強調の方法

コメントします。

> 括弧内の文末は,いろいろ混乱していますが,Aは入れない,Bは入れるというのが,かぎ括弧の場合も含めて,ルールも簡単で,合理的ではないかな,と私は思っているんです.

私も、これが一番合理的だと思います。推奨する方法としては良いのではないでしょうか。

他方で、Aの場合でも「日本語の文の終わりには句点を付けるのだ!」といって、パーレンや括弧内の語句が文として成立しうる場合には、句点を付けること、が悪いとは言い切れないでしょう。

なので、Aの場合でもパーレン内の要素が文である場合にはその文末に句点を置く方法もある。とかして、許容することになるでしょうか。

また、鉤括弧や二重鉤括弧で囲まれた文の最後の句点は、文部省の『くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)』では、原則的には句点を置くとしていますが、引用語は打たないとしていて、さらに「引用語の内容が文の形式をなしてゐても簡単なものにはうたない」としていて、引用語の場合とその他の場合(会話など)とを区別し、引用語と引用語の内容が文の形式をなしているもの、引用語の内容が文の形式をなしていても簡単なもの、とに区別しています。この規則は曖昧で複雑です。

とはいえ、会話でも句点を打たない場合もあるので、やはりこれもどちらも許容するのが良いでしょうか。

ただ、文末の句点を括弧に囲まれたから句点を省略する、というのは見た目にすっきりするという効果はあるとしても、句点の使い方としては一貫性がないので、あまり好ましくないと思います。

ちなみに、欧文では文末のピリオドとコンマは引用の中でも省略しません。ただ、欧文の場合に厄介なのは、米国式(日本でも多くはこちら)では、引用の外側の文の末尾のピリオド/コンマも、引用の内側に含めますが、英国式では、引用句にそのピリオド/コンマが含まれない限り、引用の外側に追い出します。しかも、入れ子の引用符と二重引用符の順番が英米で逆なのも厄介です。二つの違いを示す例を作ってみたので添付します。参考まで。

山本

Received on Monday, 25 August 2025 01:01:05 UTC