- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Sat, 23 Aug 2025 12:11:39 +0900
- To: "Atsushi Shimono (W3C Team)" <atsushi@w3.org>, public-i18n-japanese@w3.org
下農 様 小林 敏 です. 括弧書きの文章の挿入は2つのケースがあります. A 原稿整理(原稿編集という言い方もあるが,これは普及していない)について,以下では解説する. B 原稿整理について,以下では解説する.(原稿編集という言い方もあるが,これは普及していない.)この原稿整理は,… 私の説明では,Aでは入れない.Bでは入れる,いう説明です.Aでは,あくまで括弧書きは文の一部であり,その途中に句点が入るのは理由がありません.それに対して,Bでは括弧内の文章は,括弧書きは独立しており,文も終わっているので,文末に句点は必要でしょう,ということです. 独立した括弧書きという説明は,よく理解されないようですので,説明の工夫が必要でしょう.そもそも,Bの形式は,例としては少ないが,その必要はあり,例もそれなりにあります. で,法律とかJISでは,Aでも句点を入れろ,といっているのです. ところで,かぎ括弧(「」)でくくる例は,Aはもちろんありますが,Bも多くあります.会話文などです.そして,パーレンとは逆にB形式のかぎ括弧でくくる場合,句点を入れる方法と,入れない方法が拮抗しています.つまり,B方式でも入れないという方法です.それは終わりの“」”が区切りを示しているわけだから,句点はいらないという考えです(新潮社がその方式).ただし,この考え方はパーレンの場合には適用はむつかしいと私は思っています. そして補足すると,かぎ括弧でBで句点を入れない場合,どうも落ち着かいというか,よくわからないのですが,終わりのかぎ括弧の後ろを二分アキでなく,全角アキとしている例をたまに見かけます.句点を付けているのに全角アキとしている例もあります. 括弧内の文末は,いろいろ混乱していますが,Aは入れない,Bは入れるというのが,かぎ括弧の場合も含めて,ルールも簡単で,合理的ではないかな,と私は思っているんです. "Atsushi Shimono (W3C Team)" さんwrote > shimonoです > うーん、わたしが最初に敏先生の文章を読んだときに思ったのは、まさしく >> 括弧でくくった部分が独立している場合は,句点を入れる方法が多い >だな、という感覚でした。法律とか関連する文書でも、ある単語の補足的定義の追記 >の際 >は多少長くても「。」は入れないですし、以下〜〜と呼ぶみたいな追加定義とか別条 >もし >くは項を立ててもいいような単語についての補足の制約条件などは「。」を入れると >思っ >てます。前者は最もよく見るのは「〜〜法律名(法律番号)」とか文言に対応した日 >付の >明記とか「請求日の翌日」とかにつく休日である場合は云々の既定とか、後者は「用 >語 >(〜〜に定める〜〜の規定に基づくものをいう。)」とか、「用語(以下〜〜におい >て >「〜〜」という。)」とか。 > > この部分まで取り去るのかどうかは(そもそものこれの出自を含めて)いまいちよ >くわか >らないところではありますが、、。
Received on Saturday, 23 August 2025 03:12:03 UTC