Re: 縦中横の文字種

みなさま

 小林 敏 です.

みなさま,いろいろとコメント,ありがとうございました.

それでは,詳細は8月6日に議論するとして,以下を出発点に議論しましょう.

6.4.2 縦中横:縦組の中に,横組にした文字列を挿入する方法

縦中横とは,縦組の行中に,正立した横組の文字列を挿入する方法である.縦中横の文字種は,特に限定しないが,主に,縦組の行の中に,仮名または漢字1字分のスペースに,アラビア数字またはラテン文字について使用されていることから,これらを使用した処理について,主に解説する.

- 横組する文字列は,それぞれのスクリプトの配置方法による.
- 横組する文字列の行送り方向に関しては,行の左右中央に配置する.ただし,文字サイズを小さくして行中に注番号を挿入する場合などでは,右そろえにすることもある.
- 横組する文字列の字詰め方向の配置領域は,縦中横の文字サイズの仮名または漢字1字分のスペースとする.
- アラビア数字やラテン文字の場合,横組する文字列とその前後の漢字や仮名との間は行の調整処理を除いては空けない。その他のスクリプトの場合には例が少なく確立された方法はない。
- アラビア数字やラテン文字の場合,横組する文字列とその前後の漢字や仮名との間での行の分割は可能である.

> アラビア数字を使用した縦中横処置の例
> 比率は5〜10%である
> “5”と“10”が縦中処理されている.

注 アラビア数字が2桁の場合,アラビア数字の字幅が文字サイズの1/2であれば,挿入する縦中横の文字列は,行間にはみ出さない.しかし,アラビア数字の字幅が文字サイズの1/2より大きい場合は,行間にはみ出す.はみ出し量が多くない場合は,許容している例が多い.

Received on Saturday, 26 July 2025 03:40:40 UTC