RE: 仮想ボディと外枠の関係性

Taro Yamamoto 様
みなさま

 小林 敏 です.

  Taro Yamamoto さんwrote

>ラテン文字のデザイナーが設定した値がフォント中にない場合には、Cap. heightの1/2の位置と和文の全角の中心の位置を揃えるのが、次善の方法ではないでしょうか。

私もそう思います.ラテン文字との組合せは,小文字の使用も多いが,大文字だけというケースは,かなり多いと思っています.

なお,二分ダーシは,Cap. heightの1/2の位置,ハイフンはx-はheightの1/2の位置が多いが,この理解でいいですか.

二分ダーシの,Cap. heightの1/2の位置は,アラビア数字(ノンライニング(オールドスタイル)でない並び線のそろっているライニング)の場合は合理性がある.ハイフンは,小文字が主と考えれば合理性があるように思います.

>残念ながら、現在のフォントは縦用の欧文グリフ('vrt2'テーブルで参照可能)を持っていないか、持っていても使うアプリケーションが少ないため、フォント側でコントロールする方法が事実上存在しません。アプリケーション側で調整することになると思います。(制約はありますがInDesignでは、この目的で合成フォントを使うことは可能です)。

ところで,今のアプリケーション(Webのブラウザを含めて)は,行送り方向の位置の設定について,どの程度の能力を持っているのでしょうかね.もっとも,和文の4とラテン文字の5があればよいという考え方も成り立つが.(InDesignは,ほぼ問題なく設定できると思うが,最近はInDesignを使用する機会がないので設定は,だいぶ忘れてしまった.)

和文で考えれば,以下が必要になる.
1 和文のボディの行送り方向の中心をそろえる
2 和文のボディの行送り方向の先端をそろえる
3 和文のボディの行送り方向の末尾をそろえる
4 和文の絶対的又は相対的な値で,行送り方向の位置を移動する

和文とラテン文字の組合せでは,以下が必要になると思われる.
1 和文のボディの行送り方向の中心とAscenderとDescenderの中心とをそろえる
2 和文のボディの行送り方向の中心とCap Heightの中心とをそろえる
3 和文のボディの行送り方向の中心とx-heightの中心とをそろえる
4 和文のボディの行送り方向の下端とベースラインとをそろえる
5 和文のボディにベースラインが設定されていれば,ラテン文字のベースラインとをそろえる
6 絶対的又は相対的な値で,行送り方向の位置を移動する

Wordでは,昔は,中心,上端,下端が設定できたと思うが,今は,以下の設定しかできないようだ.
 - 標準
 - 上げる……上げる量を数値設定.数値は0.5ptきざみで指定できる
 - 下げる……下げる量を数値設定.数値は0.5ptきざみで指定できる

Received on Tuesday, 30 July 2024 02:30:59 UTC