- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Sun, 31 Mar 2024 13:44:14 +0900
- To: Nat McCully <nmccully@adobe.com>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
Nat McCully 様 小林 敏 です. 先日のNatさんのフォントの話は,とても重要な事項だと思います.いくつか質問がありますので,よろしくお願いいたします. 問題は,相互に関連していますが,まずは以下のように分けて考えた方が問題がはっきりするように思います. 1 フォントそのものが保持している情報 1.1 全部のフォントが持っている必須の情報 1.2 フォントにより,上記に付記される情報 2 処理系(組版エンジン)は,上記の何をみて文字位置を決めるのか 1.1 まず参照する情報 1.2 参照情報が不明で,代替的に参照する情報 3 1と2を組合せた場合,どんな問題がでるのか ということで,いくつか質問です. a 文字の配置を決めるのに必要な各フォントに必ずある必須の情報とは,どんなものがありますか.必須ではないが,付加される情報には,どんなものがありますか.具体的には,以下です. b 文字を配置する際の基準点の情報は,どのような情報としてあるのですか b.1 字詰め方向に文字を配置する基準点はあるのですか.それは,どこですか.フォントにより違いがありますか. b.2 行送り方向に文字を配置する基準点はあるのですか.それは,どこですか.フォントにより違いがありますか. b.3 行送り方向の基準点とも関連しますが,ベースライン位置は,どう示されるのですか,b.2との関係は,どうなりますか. c 文字の配置領域を示す大きさ(いってみれば文字の外枠=仮想ボディのサイズ)の情報は,どのように示されるのですか.その場合,ラテン文字と和文文字では何か違いがあるのですか. c.1 字詰め方向で考えれば,ラテン文字では,基準点とサイドベアリングを考慮した字詰め方向の文字の幅があればよいのでしょうが,それでいいのですか.和文文字も基本的には同じで,ただ,全角文字では,文字の幅が同じというだけの違いということでいいのですか. c.2 ラテン文字では,行送り方向についていえば,ベースライン,ミーンライン,キャップライン,デッセンダーライン,アッセンダーラインの位置の情報は,必須の情報ですか. c.3 和文文字では,行送り方向についていえば,基準点だけでも組版できると思いますが,べースラインや,行送り方向の文字の大きさ(いってみれば文字の外枠=仮想ボディのサイズ)を示す情報はフォントは持っているのですか. d 処理系(組版エンジン)は,たぶん,前に配置する文字の基準点と,次に配置される文字又は行の文字の基準点を計算し,文字又は行を配置していくのだと思いますが,それでいいのですか.基準点以外の位置を選択できる(変えられる)のですか.それ以外の計算もするのですか.そこには複数の処理方法があるのですか. 以上,よろしくお願いいたします.
Received on Sunday, 31 March 2024 04:46:16 UTC