- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Wed, 19 Jun 2024 11:20:05 +0900
- To: Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>, 小林龍生 <tlk@kobysh.com>
- Cc: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
Taro Yamamoto 様 みなさま 小林 敏 です. Taro Yamamoto さんwrote >これは私の極めて個人的な考えですが、私にはそもそも『常用漢字表』の規範性の法的根拠がよく分かっていません。つまり、なぜ規範性を帯びなければならないのかという疑問をずっと持っています。 我々民間人にとって,法的根拠はない,といってよい.“常用漢字表”は内閣訓令及び告示です.ですので,国家公務員は訓令(命令)ですので,それに従う必要がある.だから,公用文は“常用漢字表”に従う必要がある. “告示”は,国民にお知らせするということだから,極端な言い方をすれば,“あ,そう”といっていればよい.つまり無視しても,まったく問題はない. とはいえ,“常用漢字表”では,その“前書き”で“法令,公用文書,新聞,雑誌,放送など,一般の社会生活において,現代の国語を書き表す場合の漢字の目安を示すものである”との説明があるので,まあ,我々民間人も,それに従った方がよいし,伝達にとってもよいのではないか,ということです. そして,この説明の例示には,“書籍”は入っていません,ということと,あくまで“目安”ですので,それを踏まえて,“常用漢字表”をどう扱うか,個々のケースで考えていけばよいことと思います.(ですので,新聞でも表外漢字はけっこう使われているし,ましてや,書籍での表外漢字の使用は多い.)
Received on Wednesday, 19 June 2024 02:24:09 UTC