Re: 文字集合の独立性

小林龍生 様

 小林 敏 です.

前のメールに補足,

>少なくとも,“常用漢字表”と“JIS X 0213”の例示字形は異なっています.その字形の差は,6.6.2.で解説している事項には該当しないと思います.

これは“淫”などの漢字がということです.

そして,問題は“JIS X 0213”がどうだ,ということではなく,“共約/通約可能”どうかという問題に限定しています.

> 二つの文字集合があったとき、それぞれの文字集合は、互いに共約/通約不可能である。

というときに,“常用漢字表”と“JIS X 0213”についても,字体表ということに限定しても,そう言える可能性が高い,私は思っているということです.

そして,逆に,

>常用漢字表をJIS X 0213の《きれいな》サブセットと見做しても問題はないように思います。

ということであれば,“二つの文字集合があったとき、それぞれの文字集合は、互いに共約/通約不可能である。”という説明と矛盾しませんか,という疑問です.

“常用漢字表”は字種や音訓も示したものですので,その意味では違うものですが,字体表ということに限れば,“《きれいな》サブセットと見做し”えるのであれば,“互いに共約/通約不可能”であるいうことにはならないのではないですか.

Received on Tuesday, 18 June 2024 04:04:03 UTC