- From: <tajima@sanyosha.co.jp>
- Date: Wed, 29 May 2024 17:27:16 +0900
- To: Taku Yamaguchi <study.yamahige@gmail.com>
- Cc: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
みなさま 参考までに、EPUBでは現状、キャプションは図版と一緒に画像化して入れるのが一般的になっています。そうなっている理由は、 ・ページネーションが行われた際に図版とキャプションが泣き別れになる可能性が高いこと ・日本語の縦書きの本でもキャプションは横組みで入ることが多く、同一ファイル内に書字方向が異なるテキストが混在した場合にビューア側の処理が怪しいこと あたりかなと思います。 > 2024/05/29 16:27、Taku Yamaguchi <study.yamahige@gmail.com>のメール: > > 山口です。 > >> 最初に図とキャプションは一体として > > つまり、こういう要件があるのでしょうか: > * 図とキャプションは一体なので、図とキャプションの対応が分かるように配置する。 > * 図とキャプションは一体なので、キャプションがテキストと区別されること。「キャプションがテキストの一部ではない」ことが分かるように配置する。 > > 「全体の配置」のコレ >> 問題4 “回り込み”をしない場合,何が問題となるか. >> 2 図版とテキストとの行送り方向のアキ > と > 「図とキャプションの関係」のコレ >> 問題2 図とキャプションのアキは > とは関係していて、「キャプションがテキストの一部ではない」ことにも配慮する気がします。 > > 「図とキャプションの関係」のコレは >> 問題3 キャプションが長い場合 > キャプションの行長も考えどころな気がします。キャプションの行長がテキストと同じだと、紛らわしいのではないか。 > > 2024年5月25日(土) 13:37 Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>: >> >> 木田泰夫 様 >> みなさま >> >> Webにおける図版の配置について,少し考えてみました.最初に図とキャプションは一体として,その全体をどう配置するかを考えた.図とキャプションの関係は,後で説明する.また,横組に限って,まず考えることにした. >> >> 1 図版の配置は,紙の印刷物では,大きく次の2つに分けられます. >> a ビジュアルな雑誌のように,図版の多い場合 →紙面の図版の配置は細かく指定される. >> b 図版の多く入らない書籍の場合 →紙面の図版の配置は,原則が示され,実際に組版される際に決める(決まる). >> >> この点ではWebでも同じであろう.そして,jlreq-dで問題にするとしたらbを主にすればよいであろう. >> >> 2 JIS X 4051でも,bについて規定し,その処理方法としては,次の2つについて規定している(JLReqも,これに従い説明している). >> b1 相対位置指定 >> b2 絶対位置指定 >> 2つとも,テキストとのつながり(アンカー)が指定されており,そのテキストが配置されるページ又は次のページに図は配置される.“相対位置指定”では,ページのどこに図を配置するかは指定できない.“絶対位置指定”では,ページのどこに図を配置するかが指定できる.例えば,縦組で,天側かつ小口側に図を配置するという指示が可能になる. >> >> 3 Webでは,どうなるか >> >> 問題1 紙で言う“絶対位置指定”のWeb版(W_b2)を考える必要はあるか? つまりモニタの指定位置に表示することを考える必要はあるか? >> 問題1a 考えない. >> 問題1b 考える.例えば,テキストはスクロースするが,図版は,モニタの一定の位置に,その該当するテキストがスクロースされている限りは,所定に位置に表示される, >> >> 問題2 図版の左右に文字を配置する方法(“回り込み”という)を考える必要はあるか? >> これは考えないといけないでしょう.実際に“回り込み”を行っている例も多い. >> >> 問題3 “回り込み”を行う場合,何が問題となるか. >> 1 指定されたテキストのどこに,最初のテキストが配置された直後でよいか? >> 2 配置位置は,テキストの右か,左か,デフォルトは右でよいか? >> 3 “回り込み”する文字とのアキ >> 4 “回り込み”するテキストの行長は,使用されている文字サイズの整数倍にしてほしい. >> >> 問題4 “回り込み”をしない場合,何が問題となるか. >> 1 図版の配置位置は,行頭揃え(または字下げの指定位置),左右中央,行末揃え(または字上げの指定位置)が考えられるが,紙の本のデフォルトは左右中央であったが,Webでどう考えたらよいか? >> 2 図版とテキストとの行送り方向のアキ >> 3 図版の次に配置される行の位置は,2で指定されたアキのみ考慮して配置すればよいのか,それとも,指定の文字サイズと行間で指定された,規定の行位置に,行を配置する必要はないのか?(私は,その必要はないと思っている) >> >> 次は図とキャプションの関係 >> >> 問題1 図に対し,キャプションは,次の4つの位置が考えられる.どれがデフォルトか? >> a 上(左寄せ,左右中央,右寄せ) >> b 下(左寄せ,左右中央,右寄せ) 紙の本は,これが多い(左右中央). >> c 左 >> d 右(横組の書籍で,“回り込み”しない場合,この配置方法はあったが,最近はあまり見掛けない,キャプションは,比較的短い字詰めで折り返し,“図の左右中央”と“図+キャプションの左右中央”の中間の位置に置く例が多かった) >> >> 問題2 図とキャプションのアキは,紙の場合と同じと考えてよいか? >> >> 問題3 キャプションが長い場合,字詰めはどう考えたらよいか? また,行間はどうか考えたらよいか,紙の場合と同じか? >> >> 問題4 図番号を強調したい場合がある.書籍では,キャプションは明朝体であるが,図番号だけはゴシックにする方法があり,適度に図番号が強調される方法であった.キャプションをゴシックにした場合は,どうしたらよいだろうか?
Received on Wednesday, 29 May 2024 08:27:35 UTC