- From: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Date: Thu, 23 May 2024 17:01:33 +0900
- To: Taku Yamaguchi <study.yamahige@gmail.com>
- Cc: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
山口さん、 いいですね! 思わず全文読んでしまいました。 キャプションの上、下、はどのような長短というか特徴があるんでしょうね。確かにウェブのように上からスクロールしてゆく場合には、キャプションが下にあると、まず図や表をスキップしてキャプションを探し、その上で上に視線を戻して図や表を見る、という手間が必要になってしまいます。そこが、最初からページ全体が視野にあるページものと異なりますね。 いくつかの本文HTMLの例を見た限りでは、段落スタイルはどれも行頭段下げでした。ただHTML版は行頭段下げをしないスタイルのように段落の間に空間があります。同じ論文でもおそらく印刷用のPDF版になると段組して段落間を詰めてある。これは紙面節約の必要がないための変化でしょうかね。 木田 > 2024/05/23 13:31、Taku Yamaguchi <study.yamahige@gmail.com>のメール: > > 山口です。 > > たまたま見つけたのですが、いいと思ったのでシェアします > > 巻頭言『心理学研究』の現状と今後の展開, 中村 知靖 @九州大学 > https://doi.org/10.4992/jjpsy.advpub_94.editorial > > これの4枚目(p.460)の「論文の完全電子化」に、学術雑誌の電子化のインパクトが次のように整理されてます: > * 組み方を(既に!)変えた > * 論文のページ数制限が緩やかになる可能性がある > * Webブラウザによる翻訳が容易になり、日本語の論文が海外の研究者に読まれる可能性が高まるかもしれない > > 中でも1番目のこれがイイです: > 「執筆・投稿の手びきを改訂した際,…,表と図のキャプションの位置を上部とし,左揃えにしたのは,冊子体のようなページ概念がない全文XMLによる組版を意識したためである。」 > 「ページ概念がなくなるから図表のキャプションの配置を変えました」という文章を、JLReq-d以外で目にするのは嬉しいです。 > > 「心理学研究」の論文は、このページからたどってフリーで見られますが、新しいものは実際に、図のキャプションが図の上に左揃えになってます: > https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jjpsy/-char/ja > J-STAGEには、「心理学研究」HTML版(記事で「全文XML」と呼んでるもの)は、まだありませんが楽しみです。 > > 日本心理学会の英語誌も、こちらから見られて、こちらは既にHTML版もあります。 > https://onlinelibrary.wiley.com/journal/14685884 > HTML版では、図のキャプションは図の下ですね。でも、対応するPDF版では図の上にあります。HTML版の組み方はWileyの仕様なのでしょうか。 > > 「心理学研究」を離れると、J-STAGEにも既にHTML版の論文がありまして、「検索条件の詳細設定」で「記事属性」の「本文(HTML形式)」にチェックを入れて、「発行年」か「検索する語」を入れて検索すると出てきます。 > https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja > 医学系の論文が多く、図といえば主に患部の写真です。
Received on Thursday, 23 May 2024 08:01:50 UTC