- From: Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>
- Date: Fri, 26 Apr 2024 02:09:22 +0000
- To: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>, Koji Ishii <kojii@chromium.org>
- CC: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
Received on Friday, 26 April 2024 02:09:51 UTC
各位、 和欧間スペースについて、さらにコメントします。 Kobayashi Toshi wrote * >> 1.主にラテン文字の括弧類は,和文中に使うケースはあるを前提にするか,それとも,それは,望ましい使い方でないから無視してよいか. * 現実の使用例が多いことを考えると,無視しない方がよい.したがって,これから考えると,ラテン文字の記号と仮名・漢字が並ぶ場合は,ベタでよい. 和文中に欧文の括弧類だけがくる場合、文字クラスの前後関係に依存したスペーシングを採用しない限り、括弧の前後のスペーシングは、欧文としても和文としても良好なスペーシングは得られません。例えば、欧文の始めパーレンの後をベタにすることはできても、それによってその始めパーレンの前のスペースも無くなってしまいます。 他方で、和文中に欧文が挿入されたことによって必然的に欧文の括弧類や記号類もまた挿入される場合(和欧混植の場合)には、それらの括弧類も記号類もすべて欧文に帰属し、それらの前後にくる欧文については、スペーシングは良好なまま常に維持されます。これは、それら括弧類や記号類もまた欧文であることを考えれば自然なことです。そして和欧間のスペースというのは、和文と欧文との境界にあるべきものなのですから、本来和文用の括弧類や記号類でない欧文の括弧類や記号類を、和文中に混在させるのは、和文としても欧文としても、避けるのが好ましいと考えられます。 これは「望ましい使い方でないから無視」できるというだけでなく、和文と欧文との区別が無くなってしまうから、望ましくないということなのです。文字クラスの前後関係に依存したスペーシングを採用しないと決めた時点で、最初に述べたように、この種の文字については、どちらの方法を採用しても、スペーシング上の質を犠牲にせざるを得ないのです。であれば、和文と欧文とは別であるという原則に忠実に、一貫した和欧間のスペーシングを採用した方が合理的でより簡明なのではないでしょうか。 以下に、いくつかのサンプルの画像を挿入します。4種類のそれぞれについて、和欧間のスペースを欧文の括弧類・記号類との間に入れた場合(-1)と入れない場合(-2)とを示しています。私の目には(-1)の方がバランスがとれていると見えますが、いかがでしょうか。 私見まで。 山本 [cid:4b6ad4a7-b0b6-4fb1-a125-54fcb5e8f661] ## END ##
Received on Friday, 26 April 2024 02:09:51 UTC