Re: デジタルテキストの組版がどのように違うかの整理



> 2024/04/23 17:35、Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>のメール:
> 
> 木田さん
> 
> このグラフの要素の配置がどういう意味があるのかよくわかりませんでした。

グラフの線を使って、ものごと→その性質、や、原因→結果、抽象→具体、という関係で繋がっています。繋がりのわかりにくいところがありますか? 論理的に繋がっていない組み合わせがあるかもしれません。


> デジタルテクストが中心であるはずですが、なぜかデバイスが中心にあるのはなぜでしょうか?

デバイス一つ一つが組版機械である、というところで、あれ?と思ってデバイス、に書き換えたんですが、やはりデジタルテキスト、が中心であるべきでしょうかね。戻します。


> 「ランダムアクセス」は紙の本でもページごと、行ごとに可能で、辞書などでは見出しごとに可能ですし、検索方法も確立されています。

ポイントは、デジタルテキストでは冊子形態によることなしに、それが可能だというところです。よって冊子形態が画期的であったその利点の多くが冊子形態に関係なく実現する。よって冊子形態の利点の多くが消失する。わかりやすくします。


> デジタルテクストでも「ページの存在を仮定した組版」は行えると思います。

もちろん、ページの形態を使った場合には可能です。webやメールなど、そうとは限らない場所が一般的であることが重要。


> 「コンテント」と「スタイル」の分離は、内容と形式の統一という従来の書籍の在り方を、良くも悪くも、揺るがすもので、問題を孕んでいることにも留意が必要です。

このグラフには、良い悪いという考え方はありません。単にそうだよ、と書いてあるだけ。問題を孕んでいるのは、ここから見える違い全てにおいてです。

「内容と形式の統一という従来の書籍の在り方」というのは確かに。コンテンツとその表現の独立というウェブの考え方と対比して考えたことがなかったのですが、重要な考え方の差がそこにありますね。

この「内容と形式の統一という従来の書籍の在り方」の端的な例を二、三教えていただけるとありがたいです。

木田

> 差出人: 木田泰夫 <kida@mac.com <mailto:kida@mac.com>>
> 送信日時: 2024年4月23日 14:35
> 宛先: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org <mailto:public-i18n-japanese@w3.org>>
> 件名: デジタルテキストの組版がどのように違うかの整理
>  
> EXTERNAL: Use caution when clicking on links or opening attachments.
> 
> 
> JLReq TF の皆さま、
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> jlreq-dドラフト第一章で説明している、デジタルテキストの組版は印刷とどのように異なるか、の部分がどうも未整理なので、グラフにして整理してみました。横に広いのでクリックして大きくしてみてください。
> 
> こんな観点が抜けている、これは違うんじゃないか、など、突っ込んでいただけるとありがたいです。
> 
> 
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> (多くのことに複数の要因が絡まっているのですが、整理のために一番重要な要因に繋げてあります)
> 
> 木田

Received on Tuesday, 23 April 2024 09:26:48 UTC