Re: 箇条書きの行頭

なるほど、敏先生は、美観よりも段落先頭と改行の区別が誤解されないことを中心においていらっしゃるんですね。

Webやメールのような、段落ごとに空行を入れるスタイルでは、その誤解の可能性は低い、と考えても差し支えないでしょうか?

On Sat, Oct 28, 2023 at 8:34 AM Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp> wrote:

> 石井 様
> 木田 様
>
> 小林 敏 です.
>
>   Koji Ishii さんwrote
>
>
> >行頭開き括弧類が二分下がりだと、字の送りが一定になって、文字の仮想ボディなのか中心なのかわかりませんが、いわゆる「グリッド」に文字が揃うので、私にとっては、これはこれで「期待する位置」の一つになります。行をまたいだ時、字がそこにあることを目が期待している位置。天付きの場合、両端揃えの時に少し開いちゃいますしね。
>
> 問題としている箇所,木田さんの指摘する二分下ガリが,以下のどちらか分かりませんが(括弧の字幅は二分とする),
> a 段落先頭:二分下ガリ 折返し先頭:天付き
> b 段落先頭:全角二分下ガリ 折返し先頭:二分下ガリ
>
>
> aの場合,小説などで会話の多い場合は問題ありません.しかし,一般の本で,特に1つの段落が長い場合,段落先頭の二分下ガリでは,段落の開始が,ややあいまいになることです.あれ,ここは改行だったんだ,と思うことは,それなりに私は経験しています.
>
> bは,最近は,あまり書籍では多くないのですが,逆にaという方式も多いことから,折返し先頭で,ここは改行かな,と誤解される恐れがあります.
>
> いずれも,誤読の可能性があるので,私は,あまり勧められないといっているのです.
>
>
> そして,縦組でいえば文字の横並びが問題になるかどうかの問題ですが,行頭では,気になるが,2字目以下では,あまり気にしている人はいないのではないかな.(私は字間調整を観察することあるので,この2字目以下の横並びは観察しますが,それは意識的にすることで,通常の読書ではあまり気にしないのでは)
>
>
> また,行の調整処理が起こるかどうかですが,組版エンジンの負担にはなるが,それは大きな問題ではないでしょう.そして,字間の乱れは,読んでいく際に,調整量が多いと問題ですが,それほどでなければ,あまり気にならないのではないかな.少しの調整量では,一般の人は区別がつかない可能性がある.
>
>

Received on Monday, 30 October 2023 11:28:25 UTC