- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Sat, 28 Oct 2023 08:33:51 +0900
- To: Koji Ishii <kojii@chromium.org>, 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Cc: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
石井 様 木田 様 小林 敏 です. Koji Ishii さんwrote >行頭開き括弧類が二分下がりだと、字の送りが一定になって、文字の仮想ボディなのか中心なのかわかりませんが、いわゆる「グリッド」に文字が揃うので、私にとっては、これはこれで「期待する位置」の一つになります。行をまたいだ時、字がそこにあることを目が期待している位置。天付きの場合、両端揃えの時に少し開いちゃいますしね。 問題としている箇所,木田さんの指摘する二分下ガリが,以下のどちらか分かりませんが(括弧の字幅は二分とする), a 段落先頭:二分下ガリ 折返し先頭:天付き b 段落先頭:全角二分下ガリ 折返し先頭:二分下ガリ aの場合,小説などで会話の多い場合は問題ありません.しかし,一般の本で,特に1つの段落が長い場合,段落先頭の二分下ガリでは,段落の開始が,ややあいまいになることです.あれ,ここは改行だったんだ,と思うことは,それなりに私は経験しています. bは,最近は,あまり書籍では多くないのですが,逆にaという方式も多いことから,折返し先頭で,ここは改行かな,と誤解される恐れがあります. いずれも,誤読の可能性があるので,私は,あまり勧められないといっているのです. そして,縦組でいえば文字の横並びが問題になるかどうかの問題ですが,行頭では,気になるが,2字目以下では,あまり気にしている人はいないのではないかな.(私は字間調整を観察することあるので,この2字目以下の横並びは観察しますが,それは意識的にすることで,通常の読書ではあまり気にしないのでは) また,行の調整処理が起こるかどうかですが,組版エンジンの負担にはなるが,それは大きな問題ではないでしょう.そして,字間の乱れは,読んでいく際に,調整量が多いと問題ですが,それほどでなければ,あまり気にならないのではないかな.少しの調整量では,一般の人は区別がつかない可能性がある.
Received on Friday, 27 October 2023 23:35:05 UTC