Re: 行頭約物

Taku Yamaguchi 様
みなさま

 小林 敏 です.

存在する以上,それを使用することは回避できないでしょう.また,そのデータが流用されるという状況も考えないといけない,という考えも大切です.

しかし,すべての状況を考慮しないといけないか,どこまで考えるかは,その際に,それぞれが決めればいいと思います.というように考えれば,“半角カタカナ”の処理について,jldeq-dで議論するか,ということになるが,申し訳ないが,まあ,あまり関わりたくないな,というのが正直なところです.

ところで,ちょっと矛盾するようですが,小括弧(丸括弧,パーレン)は,補足説明の追加によく利用されます.このパーレンは字幅を二分と考えると,パーレンの前後は二分アキです.この補足説明ということから,ベタにする配置方法を採用している出版社があり,それに追随する例も徐々に増えているようにも思う.これを実現するためにU+0028とU+0028を使うことは議論してよいとも思う.例えば,U+0028とU+0028を使わないで,U+FF08とU+FF09を使って,ベタを実現する方法をとった方がいいよ,という問題です.「」にはそのような用法はない(「」の前後をベタにする例はあり,詰めたい気持もわかるが,その用法は確立されたものではなく,どちらかといえば「」だからベタではなく,句読点も含めて詰めたいと思われる)が,()は,編集の技術書にも解説され,ある程度は確立された用法があるからです.

  Taku Yamaguchi さんwrote

>「出版したテキストが、別のテキストのソースになる」こともデジタルの特徴だと思います。「半角をどう組むか」という議論が前の方にあったと思いますが、「別のテキストのソースになる」という観点での議論も必要だと思います。例えば…Unicode Analyzerによると「「(U+FF62)」のnfkdは「「(U+300C)」とのことです。コピー&ペースト、検索エンジン、生成AIの学習、などなどの過程で正規化されるならば目的外使用の半角は拡大再生産されないだろう…といった議論です。

Received on Wednesday, 25 October 2023 00:42:08 UTC