- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Sat, 14 Oct 2023 12:05:48 +0900
- To: Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>, 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Cc: JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
山本 様 みなさま 小林 敏 です. 以下の山本さんのコメントについては,何も異論はありません.その通りだと思います.文字サイズの役割を否定したいわけではありません. ただ,和文文字について,“行送り方向サイズが文字サイズ”になるということについて,例えば,縦組に限定して考えると,20ポイントの文字を天地90%に縮小した場合,たしかに,“行送り方向のサイズが文字サイズ”です. ところが20ポイントの文字を左右90%に縮小した場合,“字詰め方向サイズが文字サイズ”となります. それだけを言いたかっただけです. なお,参考までにJIS Z 8305(活字の基準寸法)では,組方向には関係せず,活字ボディの天地サイズが“大きさ”,左右サイズが“幅”と定義されています.なお,この規格では“幅は定義しない”となっているが,“原則として幅は大きさに等しくする”と書いてあります. ですので,組方向で,文字サイズは天地か,又は左右に変わるわけではなく,どの組方向でも,大きさは,台の天地のサイズということのようです. Taro Yamamoto さんwrote >たしかに、活字も写植もデジタルフォントも、定型化された文字を複製するための技術であるという意味では、被写体のサイズがどんなに大きくても、小さくても、被写体の大きさに関係なく複製するという意味では、写真・カメラと同じです。被写体の大きさと無関係の何か別の大きさの「サイズ」には、その意味では、何の意味もありません。同様に、一般化した原理としては、「文字サイズ」もまた、具体的な文字の形の寸法でも何でもないので、文字との関係では、意味がない、と言えるでしょう。フォントを利用する際に、文字サイズは拡大・縮小率を計算するために利用されはしますが。
Received on Saturday, 14 October 2023 03:07:15 UTC