- From: Kobayashi Toshi <binn@k.email.ne.jp>
- Date: Thu, 12 Oct 2023 10:14:46 +0900
- To: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- Cc: Yamamoto Taro <tyamamot@adobe.com>, "tajima@sanyosha.co.jp" <junetaj@gmail.com>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
木田泰夫 様 小林 敏 です. 木田泰夫 さんwrote >ありがとうございます。このような記述を、1.4.x 強調の方法(普通の人向け入門)、および 2.x 強調の方法(開発向け、詳細)、に入れましょう。 2に入れようと,今書いていますが,…….完成は明日かな? >> 括弧でくくるという方法 > >括弧でも丸括弧()を使うと、強調の反対、主題から外れたコメント的な雰囲気が出ますよね。 そうです.丸括弧()は,補足説明です.この用法は確立されています. >強調に使われる括弧は、細かい用途やニュアンスの差を無視すると、「」『』“”〈〉の他に、【】[]〔〕などでしょうか? きちんとリストできると良いですね。 それは無理. ただし,〈〉は,ある種の強調として使用例がある.例えば,圏点を付けたい用語にルビが付く場合,圏点をやめて〈〉でくくり,ルビを付けるという方法がある. []と〔〕は,引用等,引用者の補足説明に使用するという方法は,ほぼ確立された方法.説明なしで,そうしている例と,凡例等で説明して使用している例がある.ということは,まさに“ほぼ確立された方法”ということか. この場合,横組では[],縦組〔〕を使うことが多いが最近は乱れている.実が,〔〕は英語には,もともとない括弧,[]を日本語用,特に縦組用に誰かが考えて作ったのが〔〕.ですから,“〔〕は横組では使ってはまかりならない”という人も過去にはいた(現在,そんなことを言うのは,可能性から言えば,私くらいですが,まあ,あまり私も強くは主張しない). ところで,翻訳書で引用があった場合,原著者の補足は[],翻訳者の補足は〔〕を使うなんて方法も行われている. >> 中にはゴシック体にしたりといった方法をとります > >同じ書体で、ボールドにするなど、ウェイトを上げる方法はどうでしょう? コンピューター上ではボールドにする方法をよく見かけます。 明朝体が本文だからゴシック体が強調,本文がゴシック体なら,太字にするしかない.それにならって明朝体でも明朝体の太字にする例があるが,少々の太字では区別がつかない. ところで,ゴシック体で強調する,あるいは見出しなどで使用する場合,漢字や仮名はゴシック体にするとしても,ラテン文字はどうするのという問題がある.なぜか,漢字や仮名はゴシック体だが,ラテン文字はローマン体のボールドを使う例は,最近でも結構見かける.以外と漢字や仮名とラテン文字はローマン体のボールドが合うのかな.私は画線がそろうサンセルフ体がいいと思うのだが, さらにいえば,漢字はゴシック体,仮名はアンチック体(まあ明朝体のボールド体に近い)という組合せも,けっこう見掛ける.(昔,仮名のゴシック体のデザインはよくなかったので,やむなく仮名にアンチック体を使ったとある先輩から聞いたことがある.)コミックの吹き出しは,もっぱら,現在でもそれがデフォルトといってもいい状況.慣習というか,過去を引きずっているという例は多い.(漢字と仮名のある種の差異はあった方がよいということかもしれない.)
Received on Thursday, 12 October 2023 01:34:50 UTC