- From: Taro Yamamoto <tyamamot@adobe.com>
- Date: Wed, 4 Oct 2023 13:07:37 +0000
- To: 木田泰夫 <kida@mac.com>
- CC: Masaya Kobatake <kobatake@dynacw.co.jp>, JLReq TF 日本語 <public-i18n-japanese@w3.org>
Received on Wednesday, 4 October 2023 13:07:49 UTC
木田さん 「一見等幅に見えるような文字の配列」を行なっている書き方について。もちろん、厳密な等幅である必要はなく、前にお送りした科挙の例のように、幅の狭い広いに応じた変化を含めて、全体的に一見等幅に見える、ものも含めてですが、このような書き方が中国に、明時代や宋時代の刊本以前から存在していた。 検索で見つけた例ですが、紀元前200年代に秦の始皇帝が作ったと言われている下のようなものがあるようです。これは「一見等幅に見えるような文字の配列」のように思えます。 https://xhscjp.com/shopdetail/000000007015/ [cid:image001.jpg@01D9F70F.2D06C9D0] 篆書や隷書が出てきた時代から、そういう風に、格子状に整列する様式が発生したことは、事実だと思います。 そのことについては、既に私が書いたことです。そのことを否定しているわけではありません。ただ、それは中国や日本の文字を配列する様式のすべてではなく、個別の時代なり、目的なり、用途なり、そこで形成された書法なり、様式的な美意識なりに関係づけられていた、ということを述べたのです。 山本
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